今日は家族のリハビリ通院日。病院の前で待ち合わせして散歩しよう。
左手の握力は11まで戻ったというが、もう少し積極的な運動が必要。
西宮の北山公園に行けば、少しは手を使って歩く所もあるかなと選択。
ちょうどコバノミツバツツジが咲いているのでは、という期待もある。
阪急夙川駅から川沿いに北上する。ほとんど桜は散ってしまっていた。
今しも公園内では、ライイトアップ用の照明器材を片付けておられる。
苦楽園口を過ぎて甲陽線の鉄橋手前。サクラと阪急電車が一緒に写る
ので人気の撮影スポットだ。右岸の大木が高い所に花弁を残している。
鉄橋を潜ると甲陽園の住宅街が、山肌に積み重なるように見えている。
ちょっと日本離れした感じで夙川では一番好きな景色。ところで以前
ラジオで、イタリアンのシェフがクレソンを採りに来られると聞いた。
我々も昼食用に少し摘んで行こうか。多くはないがすぐに見つかった。
銀水橋の手前でも高木が花を残していた。上がった所の市営住宅では
八重桜が満開だ。大型車の交通が多い県道82号線を渡れば北山公園。
だが期待したほどミツバツツジが咲いていない。どうしたことだろう。
どうも来るのが遅かったようだ。すでに若葉が沢山出ている。花弁は
冷雨に打たれて茶色くなっているものも多い。どうやら数日遅かった。
前回来たのは2018年4月4日。その時とは様子が全く違っている。
展望台に立ち寄って、芦屋浜から深江浜、六甲アイランドを遠望する。
標高が少し上るだけで、花を残している株が多くなったが、最盛期を
知っているだけに残念。今いるのは公園の東端、西山町と接した部分。
20mも東へ進めば住宅街に出てしまう。北山池との間に谷川が流れ
妙龍寺という日蓮宗のお寺がある。地図によっては境内より西側のみ
公園と表示しているものもある。一旦は谷川まで下り石段を登り直す。
しかし運動が必要なのはハムのようだ。段差の大きい石段で息が切れ、
家族に取り残されてしまう。予報では晴れ、最高気温は16度。但し
北の風が強いそう。日差しの中を歩いている限りはポカポカした陽気。
ボルダータワーのピークに到着。強い風に黄砂も吹き飛ばされたのか、
展望がすこぶる良い。東北に最近開発が著しいJR岸辺駅の高層ビル。
大阪キタ・ミナミのビル群はもちろん、西側はポートアイランドまで。
今日は北山池や緑化植物園は寄らず貯水池に向かう。ボルダー群から
尾根筋に入る辺り。この付近のミツバツツジはまだ咲いていないよう。
桜と違ってツツジは日当たり等の条件で、開花時期が随分と違うよう。
普通に貯水池へ行こうと思っていたのだが、ふと西側斜面に続く踏跡
が気になった。入口には「通り抜けできません。」という看板がある。
興味を惹かれて入ってみることにした。切り開きがずっと続いている。
高みを目指して登っていくと巨岩が現れた。恐らく此処が270mの
標高点がある所。シダと笹のミックスした藪を分けてきた。夏季には
ダニが生息していそうな所。稜線に出ると東西にも踏跡が続いている。
ピークには3個の巨岩がある。高さでは一番勝る岩に上がってみるが、
枝葉に邪魔されて貯水池は見え難い。かろうじて甲山が見える。他の
2個の巨岩に上ればスッキリ見えそうだが、我々には登るのが難しい。
西宮市が設置した公共基準点があった。地理院地図270m標高点と
はどのような関係かな。基準点成果等閲覧サービスによれば西宮市が
平成24年に実測した成果を、標高点として利用しているかに思える。
西側には尾根道が続いていて、累々と岩が積み重なる小ピークも見え
るが、探索はまたの機会にしよう。岩の上から見えた貯水池を目指し
東側へ続く踏跡を辿って行く。しばらく間は明瞭だったがロストする。
木が疎らで歩きやすい所を選んでいると、どうも北側へ寄ってしまう。
遅まきながらスマホの地図アプリを起動させるが、GPS精度が悪い
のか現在位置は貯水池の上。仕方ない南側へ藪を分けて戻ってみよう。
高圧鉄塔が見えたので目標にするが、その先にスッキリした巡視路は
見つからず。藪を分けて東側へ下ってみると公園の道がやっと見えた。
これほど狭い区間で迷うとは思っていなかった。小さいが複雑な地形。
昼食は北山貯水池の東屋。水道が使えるのでクレソンをしっかり洗う。
家族がチキンロールと呼ぶ、アスパラ・オリーブ・ニンジンを巻いた
鶏胸肉の蒸し物。淡白な鶏肉にクレソンの辛みが良く合って美味しい。
食事をしている間に雲が多くなり、時々日が陰るようになった。風は
相変わらず強い。ハイキング姿の方は多いけど貯水池で足を止める方
はない。そろそろ切り上げよう。バス停に行くと次のバスは38分後。
阪急バス夙川駅行きの路線は廃止になった旨の貼紙がある。もとより
一日一本だったので影響は少ない。やってきた阪神バスはコロナ対策
で窓が全開である。逆に風邪をひくんじゃないかと思うほど寒かった。