摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

大仏鉄道遺構めぐり・・・京都府木津川市・奈良県奈良市

奈良へ若草山焼きを見に行こうと思い立つ。そのついでに歩ける所を

探したら大仏鉄道遺構めぐりというコースを見つけた。どうせ夜にも

相当な歩数歩くことになるので、平坦なコースのほうが好都合である。

スタートは京都府内のJR加茂駅。改札外に観光案内所のブースが

あり、遺構めぐりのパンフレットを頂く。簡単に道案内して貰うと

何処まで行くのかと聞かれる。奈良まで行かない人達もいるみたい。

最初は駅の北口に出てレンガ造りのランプ小屋を見る。その後は南口に

回り込んでみた。何も無い田舎に高層マンションが二棟。大和路快速

始発駅なので存外住みやすいかもと思ったり。そろそろスタートしよう。

JR関西本線に沿って西に向かう。辻々に遺構巡りの木製道標がある。

大仏鉄道は木津川市の重要な観光資産のようだ。路傍に蒸気機関車

ポツンと静態保存されているが、これは大仏鉄道とは全く関係はない。

大仏鉄道は明治31年から9年間だけの営業なので、遺構と言っても

格別見所という物は残っていない。まあ10kmを退屈せずに歩ける

ことを期待したい。地道ならば時代劇のロケに使えそうな田野を進む。

最初に現れるのが観音寺橋台(かんおんじきょうだい)手前の橋桁が

無い方が大仏鉄道の遺構。奥はJR関西本線でちょうど大和路快速

通過して行く。どちらも百年以上前の物だがそんなに古さは感じない。

道はやがて山の中に入っていくが此処が線路跡という訳ではなさそう。

そもそも何で加茂と奈良間に鉄道があったのだろう。京都から川船で

集客できたのかなどと、道中にいろいろ考えてみたが分からなかった。

梶ヶ谷隧道。インクラインのようなネジリ構造ではなく至って普通だ。

ある意味で現代的なデザイン。ここでは先に数十名の団体がいらした。

先に進まれるのを待っていたが、この先奈良まで一緒だとかなわない。

背の高い赤橋。見上げる橋桁は岩を柱状に切り出して数本並べてある。

先を行く団体さん達は城山台公園でトイレ休憩。これ幸いと追い抜く。

此処までは長閑だったけど、車道を歩くようになり気ぜわしく感じる。

府道44号線の梅谷交差点には井関川橋梁跡があるはずだが気づかず。

だが後で調べると今は残って無いそう。ずっとあった遺構巡りの道標

が無くなった。木津川市としての観光的価値は赤橋までだったみたい。

後は案内板がポツンとあるだけ。新興住宅街を過ぎるとハワイみたい

なショッピングモールまで現れた。凄く現代的というかお洒落な街並。

観光パンフレットがないと、どちらに進んでよいか迷ってしまう所だ。

松谷川隧道は44号線の下にあった。ところでなんで加茂からという

話だが後で調べると、この鉄道三重県四日市に本社があった関西

鉄道の支線。現在の関西本線で名古屋や三重から集客を見込んだとか。

省線東海道本線と大阪・名古屋間で熾烈な集客争いがあったという。

現在の近鉄の豪華特急とも通ずる感がある。交通量の多い44号線を

南下していくとバベルの塔みたいな建物が現れる。木津川市の配水池。

バベルの塔にそっくりだけど特産のタケノコをモチーフにしたらしい。

いずれにしろバブリーな税金の使い方。現在は地元企業に年百万円で

ネーミングライツしてるとか。鹿飛び出し注意の看板で奈良県に入る。

凄い賑わいの旬の駅ならやまファーマーズマーケット)にビックリ

したりして44号線を南下していくと、前方に黒髪山隧道跡が見えた。

トンネル部分を切り通しにしてある。歩道橋は遠回りすぎて渡らない。

黒髪山隧道跡を過ぎると下り坂になる。大きな体育館や運動場が並ぶ

県営でなく奈良市の施設のよう。やはりネーミングライツで私企業の

名前が冠してあるので分り難い。コースは44号線から104号線へ。

法蓮仲町交差点で直角に曲がったりして鉄道跡を忠実に歩いていると

思われない。遺構巡りの終点とされている大仏鉄道記念公園であるが

実際の大仏駅はもう少し北側にあったそう。ちょっと拍子抜けな終点。

もっとも大仏鉄道はその後に、奈良駅まで延伸したので本当の終点は

こちらだろうか。現在は観光案内所となっている昔の奈良駅舎を望む。

10kmを3時間半かけて歩いてきた。まずまずお手軽なハイキング。


奈良公園南側の渋い町中華の店でランチを済ませ、再びJR奈良駅

に戻り投宿。18時15分から打ち上げ花火、30分から若草山焼き。

ゆっくり興福寺の中金堂の西側へ。空いていて花火を見るには良い所。

でも花火が終わって山焼きを見るには遠い。東進して近づこうとする。

だが進むほどに帰って来る人が増えて、奈良国立博物館の横手辺りで

身動きが取れなくなってしまった。この日の人出18万人だったとか。

仕方なく戻ってきたが混雑が酷くなり、公園から興福寺へ横断歩道を

渡るのに四回も信号待ちをした。再び中金堂に戻って仰ぎ見る若草山

観光写真のように全山火の海という感じではない。少々期待外れの感。

翌朝にもう一度、若草山はどうなっているかと奈良公園へ行ってみる。

此処は春日野園地と云う所だ。一重目はほぼ焦げているが、二重目は

部分的に焦げているだけ。確かに此処からは全山が燃えてる訳でない。

さらに進んで若草山ゲート下まで来た。現在は閉山中でがっかりして

帰る外国人観光客が多い。どうやら山焼きの際には一重目の下段まで

入場できたよう。その辺りから見上げれば一面が火の海に見えたろう。

何となく若草山焼きのカラクリが分かったような気がする。来年以降

来ることが有れば役立つだろう。まだ時間があったので二月堂に廻る。

境内の拝観は無料で舞台にも上がれた。大仏殿に比べて静かで好印象。

季節を替えて又訪れたいと思う。外資資本ホテルの新規開業が続いて

供給過剰気味。京都が高止まりしているだけに、しばらく奈良通いが

続きそう。あとはどれだけ美味しい食堂を探せるか。現在二軒確保中。




今日のBGM


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