摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

六甲川 山田堰堤上の支谷から長峰山主稜線へ

摩耶山に関して目的を持てずにいる今日この頃。そこで2月24日

目的にした小谷を思い出した。その時は寒々とした沢に嫌気がさして、

岩稜尾根に逃げたが、今の季節ならば気持ち良く歩けるかもしれない。

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六甲ケーブル下でバスに下車して旧道を進む。六甲川の対岸に岩稜が

見えてきた。あの尾根に沿って一直線に、長峰山主稜線に突き上げる

ので、そこそこ険しいと予想する。歩荷もかねて道具類は持ってきた。

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山田堰堤の上で河原に下る。月曜日の夜に多少雨が降ったが、水量

は多くない。この山域で谷歩きを楽しむには、ある程度の降雨後で

なければならない。天気予報によるとしばらくの間は期待できない。

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まずはフェルトシューズに履き替える。さて最初に流れ込むガレの

押出しを覗いてみるが、これは目的の支沢の一本南の別の谷だった。

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ほんの少し上流にもガレの押出しがある。草が繁茂して見え難いが

これが目的の谷の入口だった。やはりグズグズのガレを登って行く。

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谷に入ると砂防事務所が設置した観測施設が、谷幅一杯に設置して

あり行く手を遮る。たぶん流量を計測する為の施設ではと思われる。

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注意書きを読むと木の枠内やシート内の立入と、当然のことながら

観測機器に触れることが禁じられている。でも木の枠って何だろう。

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左岸から施設を迂回すると、河床の岩盤が露出する。わずかに水流

がある。組まれた鉄パイプは落石止めだが、もう一杯になっている。

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河床の岩盤が露出するのは、僅か40mほどの短い区間にすぎない。

後から考えてみると、此処が尾根上の岩稜帯の真下だったのだろう。

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その後はガレの堆積が続く。この先は水流が現れることはなさそう。

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ミニゴルジェ風かと期待するが、左岸の尾根がやけに低くて緩やか。

尾根を辿った時は、両側の谷は深く険しいと思ったのに、全く違う。

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すぐに左手に観測施設が見えた。これは2月にも尾根から見えた物。

沢筋は斜面に消える。感覚的には入渓して300米も歩いていない 。

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一旦右手の尾根に出る。前回休憩した岩稜上まで下ろうと思ったが、

萌え出た若葉に視界が遮られて歩き難い。適当な所に座り込み休憩。

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さて尾根通しは前回歩いているので、観測施設の上を通って南側の

斜面に移動する。下の注意書きあった木の枠って、これのことかな。

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登ってきた沢の左俣か、別の谷か定かではないが、ガレの詰まった

沢状の場所に出る。落石を起こしそうなので、交互に動いて行った。

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やがて土砂の斜面になるがサラサラの砂状でもっと悪い。写真では

斜度が出ていないが相当急傾斜。右手の岩場に沿って上がって行く。

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凹状の地形を辿るのも無理となって、右手の岩場に逃げてしまった。

結果的に尾根から南斜面への移動は、あまり意味のない行動だった。

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ほどなく伐採地辺りで主稜線に飛び出す。2月24日に辿った尾根

は、それなりの長さだったのだが、すぐ隣の谷はすごく短く感じた。

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展望が広くなった天狗塚で休憩。快晴で気持ち良い。完全にハズレ

のルート選びだったけど、まあ良いか。昼ごはんは掬星台にしよう。

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杣谷峠に行く途中にあった看板。いつまで土砂崩れのせいにしてい

るんだろう。もともと松陰のグランドだった所に老人ホームが建設

されたのが本当の理由のはず。代替の通路を整備すべきと思うけど。

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昼ごはんは以前、家族にリクエストしておいたブリトー。見た目は

全く違う。小麦粉からトルティーヤを作ったので、生地が少々厚め。

ブリトーって何を入れても良いらしいが、食べたいのはアメリカの

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コンビニで売ってるような豆が主体のもの。具材は2種類の豆とチ

キンとトマト。皮が厚すぎて具とのバランスが悪い。味はまずまず。

次回はチーズ多めで、皮は薄めに。ビールにも合うし山ごはん向き。

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ところで万歩計アプリを見ると衝撃の結果。六甲ケーブル下までは

バスに乗ったにしても、自宅から掬星台まで一万歩も歩いていない。

下りはロープウェイだから、ほとんど運動になってないじゃないか。

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帰りには例のごとく水道筋商店街で野菜を買って帰る。全部で

550円也。特にプチトマトは1kg超で200円と安かった。