新型コロナウィルスの影響で各航空会社、中でもユナイテッド航空の
経営が厳しいという。マイレージを使い切ってしまった方が良さそう。
国内線は全日空で使える。直前の予約で利尻まで片道6000マイル。
合計24000マイルの利用。20年前に貯めたマイルが今も使える
のは米系航空会社の利点。伊丹8時40分発、千歳で2時間の乗継ぎ
を経て利尻空港へ飛ぶ。全日空のサイトで左右の眺めを確かめられる。
どちらの便も空いており希望通り左窓側の席に座れた。鴛泊の市街を
眼下に見るようになり、定刻13時25分快晴の利尻空港に到着する。
小樽まで新日本海フェリーで来ていた頃を思うと、信じられない早さ。
モザイクを掛けているが降機した人が皆、利尻山との写真撮影の為に
飛行機の方を向いている。これだけ奇麗に利尻山が見えれば、観光の
目的もほぼ達成したようなもの。しばらく空港職員も黙認されていた。
受託手荷物を待つ間、家族が2階のテラスへ行って撮って貰った写真。
山頂直下のローソク岩もはっきり見えている。乗客が集まるのを待っ
て鴛泊行きのバスが発車する。栄町で下車して食料品の買出しに行く。
セイコーマートで酒や食料、近くのサニータウンでガスボンベを購入。
このままキャンプ場に向かうには時刻が早いので、市街の外れにある
ペシ岬展望台に行ってみよう。ちょうど稚内からフェリーが入港する。
港の入口から、民家の玄関先をお邪魔するような感じの道を上がると、
公園として整備されベンチなどある。ちょうど観光客の方が3組ほど
下って来られた。皆さん快晴の展望に写真や動画の撮影に余念がない。
その割に道は細くて急峻。上がって行くと岩のゴロゴロした道となり
歩き難い。実は右手に回り込んで灯台経由でゆっくり上がる道もある
のに気づかなかった。標高は92mあって頂上には一等三角点もある。
東側には稚内辺りが見えているはずだが、平たいので判然とはしない。
西側には利尻島が見えている。振り向けば鴛泊湾越しに利尻山が近い。
今は快晴だが、風が強くやや湿気を帯びているのが気になってしまう。
20分ほど歩いて2005年に開設の利尻島ファミリーキャンプ場へ。
利尻山登山の足場としては、北麓野営場が一般的だが市街地から遠く
利便性が悪いので此方を選んだ。道を挟んだ向かいに温泉施設もある。
とりあえず2泊を申し込んだが、予想以上に素晴らしいキャンプ場で、
快適にすごせそう。最大の懸念はスマホ等の充電だったが、利用者が
自由に使える電源が用意されていて一安心。トイレなども極めて清潔。
キャンプサイトは三段に分かれているが、管理棟に近い最上段が空いて
いたので、片隅にテントを張る。背後はスキー場。その上にちょこんと
利尻山の頂上が見えている。天気予報では明日は曇りだが、晴れてくれ。