摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

若草山(342m)・・・奈良県奈良市

一夜明けた8月18日。どこか他所へ行けばよいのだが思いつかない。

それに正面から歩かなければ、若草山に登ったと言えないような気が

する。暑くなる前に歩きたいが、ゲートは9時にならないと開かない。

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昨日の疲れか宿でグズグズしていた。それに加え途中で奈良県物産の

売店で、卵かけご飯の朝食を摂ったりしていたので、春日大社の参道

まで来たのは10時になっていた。それにしても広く長い参道だこと。

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不信心なハムだが一応は参拝しておこう。既に観光客が数組いらした。

東大寺興福寺が旧跡然とした雰囲気に対して、春日大社は中々商売

熱心な感じがする。最初に目に飛び込んだ文字は結婚式の申込み所だ。

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参道の長さに比べると、社殿は比較的小規模なようにも思う。境内を

北に抜けていけば若草山に至る。この辺りでは観光客の姿はまだ無い

が廃業してしまった店も少ない。古くてもそれなりに商売されている。

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京都に比べ地味だが、観光客への依存度は奈良市の方が遥かに高いと

思われる。新型コロナウィルスによる緊急事態宣言下でも奈良県知事

が、県外からの観光客に自粛要請しなかったのはそんな理由だろうか。

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南ゲートで入園料150円を払い入場する。日本の山で入山料を徴す

所はまだ少ないが、韓国の山で登山口の仏教寺院には散々払っている。

300円までなら気分的にも耐性がある。それにしても誰一人いない。

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一重目まで石段が続く。若草山は三段になっていて、一重目で南北の

ゲートからの道が合する。鹿は背の届く範囲は全て食べる。此の草木

は何か鹿が嫌う成分を持っているのだろう。日陰が無くて強烈に暑い。

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たっぷり汗をかいて一重目に到着。普通の観光なら此処までで十分だ。

今日は二人で3リットルの水分を持ってきたが。早や1リットル近く

消費している。好展望だが昨夕見た風景なので、さしたる感動もない。

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若草山は丸い草山だと思い込んでいたが、一重目からは尾根がうねる。

何だかスキー場の尾根コースのよう。雪が10センチでも積もったら

滑走できそうだが怒られるだろうな。二重目は印象が薄く行き過ぎる。

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11時50分、三重目に到着。しばらく休んでいたら春日大社の横で

すれ違った高齢者グループが駐車場から歩いて来られた。原始林の遊

歩道を登って来られたのだろうが早い。というか我々が遅速に過ぎる。

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三重目のベンチでうとうとしていた。気が付くと30分も経っている。

そろそろ帰ろう。一重目まで同じ道を戻る。三重目下に料金所があり

入場券を見せ再入場。北ゲートは13時からの一時間閉鎖するという。

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一重目で南ゲートからの道と分かれる。眼下に大仏殿が大きく見える。

右下が二月堂だろうか。この先は樹林の道となって、しばらくは展望

が効かない。これだけの暑さだと北ゲートからの方が登りやすいかも。

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樹林を抜けると北ゲートは近い。イメージ的にはこんな芝地に遠足の

子供達や鹿が沢山いると思っていたが、この暑さでは誰一人もいない。

東大寺興福寺の境内には、観光客の姿はあるので単に季節的要因か。

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12時44分に北ゲートから退出する。以上で奈良観光旅行は終りだ。

近鉄奈良駅のホームで尼崎行きの電光掲示を見る。相互乗り入れして

いるから当然なんだけど、なんだか変な感じ。土産物も買わずに帰る。