北北西風速5m、気温8度。天気晴朗なれど肌寒い4月の第一日曜日。
ちょうど満開であろう桜を目的に家を出る。スタートは茶屋之町から。
43号線から2号線まで約600m。芦屋では此処の並木が一番良い。
朝は近所の人が散歩するぐらい。飲食店と住宅の混在する静かな通り。
でも有名ケーキ店の前は行列が出来ていた。いまだに買った事がない。
国道2号線に出たら西側の業平橋に向う。途中の邸宅の桜も半端ない。
本日開催予定だった「芦屋さくらまつり」は中止。一昨日の王子公園
の状況からも、閑散としているのではと思ってたが、そこそこの人出。
大正橋から。もちろん例年のことを思えば、8割減といったところか。
他の人と2m以上の間隔を置きたいと考えて歩いている。それが可能。
阪急芦屋川駅手前では右岸に桜はない。家族は左岸の河原を歩いてる。
戻ってきて変な事を言い出す。BBQを認める看板を見たというのだ。
眉唾という事で確かめていない。阪急線より上流には禁止看板がある。
左岸には中途から折れた大木が数本ある。生命力の強さを感じさせる。
開森橋から定番の景色。前回来た時に比べて桜の花にボリューム感が
無いと思うがどうだろう。写真を撮る人や散歩する人で賑わっている。
開森橋から少しだけ上流に行ってみる。対岸の雛壇状のマンションに
住みたいとは思わないけど、自宅から花見が出来るのは若干羨ましい。
開森橋へ戻って芦屋神社へ向かう。交通不便な場所だが、いつ来ても
参拝客が絶えないお社だ。よほど御利益があるのだろうかと思ったり。
芦屋神社から東側の道はくねくねと曲がり難解。標高を落とさず苦楽
園へ行こうとすると自然と北に向かう。正直何処を歩いたか分らない。
朝日ケ丘町のさくら参道。2017年までは灘区の桜トンネルと並び
称される場所だったが、桜や埋設管の老朽化で半数以上が伐採された。
さくら参道を上り詰めると芦屋霊園。お墓を写さないようにと思うと、
何だか訳の分からない写真になった。家族単位でのお花見がチラホラ。
満開の時期に来たのは初めて。広大な園内に予想以上に桜の木が多い。
背後に見えるのはゴロゴロ岳の南面。此処からも幾本かルートがある。
霊園の上部は150mほどの標高が有るので、大阪湾岸を一望できる。
日陰だと少々肌寒いぐらい。日の当たるベンチを探して昼食にしよう。
入口付近だけ覗いてみようと思った芦屋霊園だが、一回りしてしまう。
とはいっても中央部分だけで、東西に歩いていない区域が残っている。
芦屋霊園から更に東へ向かう。お隣の警察学校の桜の木も立派。正門
横の建物には訓練交番の文字。生徒が交代で受け付け業務をするそう。
六麓荘交差点に来た。此処からは阪急バスの路線沿いに歩いて行ける。
同じ六麓荘町内でも電柱の有る所があるのか。地価も違うんだろうな。
緑の街灯が有る所が無電柱区域。意外にも桜の木は少ない。お屋敷が
大きすぎて庭木が見えないせいか。外向きにはこの先で一本見ただけ。
西宮市の苦楽園に入ると、一番町に桜並木があった。バス道から外れ
て静かな通りを下って行く。正面には、あべのハルカスが見えている。
苦楽園一番町から東側へ、その名も桜町を通り抜けると、豊楽公園に
突き当たる。一応ここが今日の最終目的地だったのだが、何か違うな。
桜のトンネルをくぐる滑り台は記憶通り。でも別の公園とごっちゃに
して過大な期待を抱いていた。綺麗なのは違いないので良しとしよう。
阪急苦楽園口駅からは様相が一変した。例年よりは少ないだろうけど、
結構な人出があった。交通整理のガードマンもいる。家族連れが多い。
阪急夙川駅近くまで来ると、行き交う人との距離が保てなくなり退出。
そこまでと思っていたが、東京等で公園が閉鎖される理由が分かった。
散策のみというのは概ね守られている。できれば毎年そうしてほしい。
ブルーシートやゴミの山を見に行くような花見は、もう止めればよい。
確かに桜は来年も又咲くだろうが、自分は来年も見られるのだろうか。
年々歳々花相似 歳々年々人不同。ふと遠い昔に習った漢詩を思い出す。
今日のBGMは、Kiss-FM 4月のヘビロテ