さて今回は久しぶりに南区東九条の宿。此処から手頃な散歩コースは
稲荷山しか浮かばない。マンネリ感は否めないが早朝歩くのは初めて。
4時に目覚しを鳴らすがグダグダしていて、宿を出たのは4時45分。
河原町通を南下し十条通。陶下(とうか)橋で鴨川を渡る。橋の上に
バス停がある。東側には稲荷山がすぐそこに見える。初めて来た時は
京阪電車に乗らなきゃと思っていたが、京都駅からだと十分徒歩圏内。
JR稲荷駅に着いたのは5時15分。やはりというかこの時間にして
参拝客や観光客の姿を三々五々見る。この日の日の出時刻は5時6分。
しかし稲荷山に隠れているので、まだ完全に明るいという訳ではない。
参拝客の中で目立ったのは企業の研修旅行風の団体さん。商売繁盛の
ご利益を求めて毎年来ておられる感じ。社務所の空いている時間では
ないけど、暑くならない内に山上の参拝を済ませようという事だろう。
お約束の千本鳥居で。まだタイミングを選べば他の人が写り込まない
ぐらいの込み具合だ。さて前を行くワイシャツに革靴のビジネスマン
三人組は何処まで行かれるのだろう。何だかちょっと気になって来た。
新池の畔にある熊鷹社がその目的地であったよう。勝負事に御利益が
あるといい摂社の中で一番人気とか。特大の蝋燭(12000円)を
三本購入されて奉納されていた。新規事業成功の御礼参りだったかも。
展望のある四つ辻には5時40分に到着。驚いた事に公式サイトでは
10時からとなっているお茶屋さんが既に開店していた。店内に一名
お客さんも座っているし、店外にソフトクリームを食べてる人もいる。
道々の売店も開店準備をしている店が多かった。一ノ峰の売店は開店
している。店舗の横にも此処が山頂か尋ねるな!という看板があった。
確かに解りずらいが、あえて尋ねるのは日本人ハイカーばかりのよう。
山上を一周し表参道を下る予定だが、家族の機嫌がだんだん悪くなる。
舗装された道ばかりで自然は感じられない。でもそれが原因ではない
と言う。確かに稲荷山に来るのは五度目になるし飽きたかもしれない。
帰ってからネットで検索してみると、世間に稲荷神社を怖いと思って
いる人は多いようだ。霊の存在を持ち出して解説するサイトもあった。
これだけスピリチュアルな雰囲気を感じれば、あながち否定出来ない。
だが一番の問題は我々が信仰心も持たないのに散策している事だろう。
お狐様の怒りを買ったのかもしれないな。早々に退出ししよう。さて
今日二つ目の目的は、この近くのパン屋さん。7時開店まで少し待つ。
それがこのお店。ちょこっとパン屋ルナールさん。京阪伏見稲荷駅前
と云う観光立地にありながら、手作りパンが一律100円という価格。
初めて訪れたけど、個々のパンの個性と完成度に正直驚いてしまった。
少々小ぶりなパンだけど、一つ一つ生地から違う作り方がされている
ので納得の価格。宿に持ち帰ってラウンジで提供されているコーヒー
紅茶で美味しく頂いた。なによりこれで家族の機嫌が直ったのが一番。
今日のBGM