摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

高流湾から蚺蛇湾を経てシャープピーク(468m)・・・・・・西貢・・・2017年12月14日

旅行3日目は、今回の第一の目的であるシャープピークに向かう。

昨年にも登ったのだが、他にも魅力的なコースがあることを知って、

3度目のハイク。馬料水碼頭から8時半に出る船に乗り高流湾へ。

ほとんどの客は一つ前の塔門(島)で下船してしまう。キャンプの

人が多かった。高流湾で下船することを船員にしっかりアピール

しておく。乗客がいないと接岸せずに通過することもあるそうだ。

高流湾には10時到着、すると犬が2匹寄ってくる。去年一緒

シャープピークに登った2匹だ。無事帰っていたんだね。ちょっと

嬉しい。今年も案内してくれるかの様に、我々の前を歩いて行く。

船着き場から10分も歩くと、謝屋の公衆トイレに着いた、昨年は

更に右手に続く歩道を進んだ。これは誤りだった。此処で歩道を

外れて直進すれば、去年の尾根コースにもすんなり出れたようだ。

谷沿いに進むかと思いきや、左手の斜面に登って行く。犬2匹は

トイレの横で遊んでいて追ってはこない。去年のことに懲りたのか

もしれない。正面にシャープピークを望む、良く踏まれた道が続く。

10時20分、峠状の場所についた。右の道が昨年の尾根コース。

左手には高流湾の集落に至ると思われる道もある。南西に向かう

藪っぽい道に入って行く。導水管が埋められており、これに沿う道。

導水管を管理する為の道だろう。海岸には降りず斜面を水平に進む。

薄日は差すが高曇りの天気。できれば青空の日に来たかったが仕方

ない。ナナカマドのような木が紅葉している。気候は日本の秋ぐらい。

導水管に沿って良く踏まれた道は続くが、歩き易くはない。背を越す

草藪を抜けたり、足元が不安定な岩場だっりする。犬達が追ってこな

かったのは、それを知ってのことかも。展望は無くてやや退屈になる。

峠から30分程で、蚺蛇湾の砂浜が見えてきた。シャープピークが

大きくなった。少し先で導水管から道は離れ、ビーチへ下って行く。

蚺蛇湾の南西の端まで砂浜を歩く。漂着物の無いビーチはキレイ。

ちょうど砂浜と磯の境に、森が黒く見えている所が取り付きだった。

昨日買ったドリアンロールで食べて小休止。マレーシア産の袋菓子で、

なぜかハングルでスイスロールと書いてある。安さにつられ買ったが、

あまり美味しくない。取りつきは、いきなり急斜面で始まる。道は確か。

尾根に乗ると背後に歩いてきた半島が見えた。あのくびれを越えて来た

んだ。高流湾の船着場から約一時間。思ったよりも時間は掛っていない。

尾根上は背の低い照葉樹の灌木とシダ藪。南に向かってるので陽射し

が眩しい。夏は相当な暑さになるだろう。冬の今もTシャツ一枚で汗だく。

幾つかの岩が点在し、良い展望場所を与えてくれる。休憩したばかり

なので疲れてはいないが、しばし小憩をとり、来し方の展望を楽しむ。

昨年は右に見える半島の稜線を歩いた。かなり大回りすることになる。

一方、このコースは直線的にシャープピークの頂上に突き上げている。

実に無駄のない行程だが、最後の部分かなり急傾斜なのが気になる。

参考にさせて頂いたブログからは、それほどの緊張感は伝わって来な

かったので大丈夫と思うが、最後はどんなコース取りなのか読めない。

道は頂上直下の岩壁に突き当たると、左手に逃げて照葉樹林の中を

斜上して行く。急斜面ではあるものの、立木に頼って登る程ではない。

左(南西)に斜上していた道が、やや右(南東)に方向を転じる辺りで

岩場が出てきた。しかし階段状で手を使って登ることもない。展望が

なくて現在地が分からずにいるが、標高から考えると頂上は近いはず。

ひょっこり草地の中の岩溝に出た。残置テープがあると思いきや、鋼製

の延べ板で、力を入れて掴む事が出来ない。まあ頼らずとも、登る分に

は支障ない。上端はコンクリで固められていたが、目的は何なんだろう。

20m程の岩溝を抜けると、あっけなく山頂に立ってしまった。高流湾

で船を降りてから、2時間10分しか掛っていない。時刻は12時過ぎ。

最も難しいコースと思ってたが、実は時間的に一番楽なコースだった。

最初に、北潭凹のバス停から大浪坳を経由で来た時は、2時間30分

掛ってる。昨年に高流湾から尾根通しに来た時は、3時間40分だった。

シャープピークの本名は蚺蛇尖(NamSheTsim)。蚺が機種依存文字で、

使い難い。発音も難しく英名のシャープピーク(Sharp Peak)にしている。

平日とはいえど、山頂に誰もいなかったのは初めて。大浪湾に向かって

下る。大浪坳から登って来られるハイカーが2組。手を振って交差する。

昨年は時間も遅く疲れていたので、大浪湾に下らなかった。シャープ

ピークに登って大浪湾を歩かないのは、画竜点睛を欠くというものだ。

半ばまで下った所で山頂を振り返る。両翼を広げ500mに満たない

標高とは思えない立派な山容。台風被害で山抜けした所は痛々しい。

晴れていればもっとキレイなんだけど。天気予報によると旅行の前後

の一週間は晴れマークが続いていたが、旅行中は曇りばかりの予報。

大浪湾のビーチまで下ってきた。長さはおよそ800mほどだろうか。

掃除もされているだろうが、漂着物の無い白い砂浜は稀有な美しさ。

靴を脱いで波打ち際を歩いて行く。ズボンの裾を濡らすが気にしない。

ビーチを歩き終え、鹹田湾との境の峠を登る。振り返り名残を惜しむ。

鹹田には、「安記士多」と「海風士多」という日本でいう海の家がある。

豆腐花が名物で一度食べた事があるが、さして旨い物ではなかった。

「安記士多」の店内を通って道がついている。北潭凹からバスの便が、

赤徑からは船の便があるという、気の利いたイラスト入りの私製道標。

鹹田湾から大浪坳までの区間は初めて。廃屋の多い大浪の村に

も、士多(ストア)があるようだが、通り過ぎてしまったのか気づかず。

北潭凹までコンクリ舗装の歩道が続く。歩き易いのだが興趣に欠ける。

前方からエンジン音がすると思ったら、小型のキャタピラ運搬車だった。

大浪村の方かな。ケージの中に荷物と小母さんが一人座っておられた。

道は赤徑の村にいったん下る。今朝乗った船も此処に着く。夕方5時に

馬料水に帰る定期船がある。民営の船が黄石碼頭まで不定期に運行し

てるらしく、海上から乗らないかと声が掛る。でも値段は幾らなんだろう。

赤徑から北潭凹までは30分の登り返す。10分程待っていると黄石発

のバスがやってきた。今日は平日なので座れたが、休日は満員は必至。

西貢でミニバスに乗り替え彩虹へ。市場点心を買って地下鉄で宿へ。

この山行は「嘉鏵足跡」さん(2015/1/1)並びに「慢慢行」さん(2017/4/2)

のブログを参考に行いました。また登山口への交通は、「OASISTREK」

さんのサイトが分かり易くて活用させて頂きました。ありがとうございます。