摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

道南 自転車旅行7日目(恵山〜松前)・・・2017年9月7日

旅行7日目の朝は早起きをした。暗い内から撤収の準備を

始め5時前には自転車に乗った。今日は何処まで行けるか

によって、明日以降の日程が左右される様な気がしていた。

国道278号線に出て函館を目指す。昨日に続き明け方は

曇り空。早朝なので交通量は少ない。この自転車と荷物で

6日間の経験から、平地が多ければ時速10kmで走れる。

この時速というのは、単にスピードだけではなく、休憩や

食事、信号で止まることも加味してのこと。5時間たてば

50km進んでいるという意味だ。だが急坂が続けば駄目。

少しの登りでも押し歩いている。その分下りで取り返せる

かというと、そうもいかない。漁村なのに「馬出没注意」の

大きな看板。白老の牧場地帯にも、こんな物はなかった。

遠くに函館の市街が見えてきた。右端辺りが函館山かな。

函館に近づくと、市内へ通勤する車が増えてきた。道は

平坦なので楽に走れている。人家が続くので側道も広い。

函館空港を通り過ぎて、市街に入ってまず現れるのが、

湯の川温泉郷。大きな温泉旅館が沢山立ち並んでいる。

かなり昔に、塩ラーメンを食べるために来たことがある。

函館で、ぜひ立ち寄りたかったのが此処「函館競輪場」。

岐阜記念の場外を、7時半から発売開始する。できれば

車券の1枚も買いたいが、時間が惜しい。記念写真だけ。

7時30分、石川啄木記念碑のある小さな公園に着いた。

正面に見える山塊が函館山。この町に来たのは3度目だ

が、今回もまた登らずじまい。函館観光はこれで終わり。

松風町のマクドナルドで朝食を済ませて、函館駅前から

国道5号線を走り、しばらく北進して国道227号線に入る。

函館湾の対岸の、茂辺地から見る函館市街は全く平たい。

同じ道を走っているつもりが、いつのまにか国道228号線

に変わっていた。函館から木古内そして、知内にかけては、

跨線橋を除けば、ずっと平坦な道が続いて、快調に走れた。

知内から福島にへは、海岸沿いに道が無く、山越えをする。

緩やかな坂を登っていくと、道の駅があったので立ち寄る。

脇に、消防訓練用かと思う塔があった。何と新幹線展望塔。

ちょうど5分後に函館行きが通過するというので、登って

待っていた。遠くに見えるのが青函トンネルの出口だそう。

全く予期していなかったので、ちょっと得した気分になった。

緩い坂を一気に福島町まで駆け下り、松前に向け海岸線

を進む。交通量が少なくて走り易い。その為か、この日か

ら、チャリダーの姿を、一日3組ぐらい見かけるようになる。

16時00分、北海道最南端の地、白神岬に到着。パーキン

グエリアに石碑と看板が立っているだけ。北海道の岬にして

は至って地味。向こうに見えるのが、青森県の竜飛岬だそう。

228号線から松前の街に入ってみた。中心部は城下町を

再現してあり、観光客の姿も多い。意外に観光地っぽいな。

松前城も見学して行こう。16時半過ぎで城内は閉館してた。

園地は解放されていたので見て回る。種々の桜が植え

られており、5月の連休辺りはさぞキレイだろう。此処に

本格的なチャリダーさんがいて、今夜何処に寝るのか

聞いて見たら、道の駅ででもという答えだった。ハムは、

自動車の出入りのある道の駅は、どうも苦手。家族から

ラインで、3km先にキャンプ適地があると知らせてくる。

松前城でゆっくりしすぎた。ラルズマートで慌てて夕食

を買い外に出ると17時半。既に薄暗くなりかけていた。

ぜひ明るい内に着きたい。夕陽を追いかける様に走る。

18時15分、何とか明るい内に、折戸浜に到着できた。

此処は昔は正式なキャンプ場だったが、現在は駐車場

と古い休憩舎があるのみ。地面も凸凹で幕営しにくい。

草の多い所を選んで張る。夕食はラルズマートで買った

ブリのシャブシャブと酢飯。家族に刺身で食えないかな

って、ラインを送ったら、止めておけと速攻で返ってきた。

本日の走行距離:130km   (出典・地理院地図)