摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

道南 自転車旅行6日目(鹿部〜恵山)・・・2017年9月6日

旅行6日目の朝は曇り。昨夜は寝苦しかった。昨日ギブアップ

したのは、単に足の疲労だけでなく、日焼けが原因だったよう。

昨日は快晴だったので、腕と顔がかなり焼けて熱を持っている。

実は今日も何処まで進むか難しい所。今までの走行距離から

考えると函館まで到達するが、市街地近くにキャンプ場はない。

とにかく早く出るに越したことはない。4時半起床、5時半出発。

30分程走ったパーキングエリアで、コンビニのあんぱんで朝食。

密漁禁止看板に函館市とあるので、黒羽尻崎という所だろうか。

山が海に迫り、海岸は磯ばかり、幕営するのに適した所はない。

昨日、鹿部公園を家族に教えられなければ、適当に先に進んで

海岸にでも寝ようかと思っていたが、やはり無理があったようだ。

道路沿いに集落が現れ、通学の小中学生をチラホラと見かける。

走っているバスは既に函館バス。通学の小中学生を乗せている。

覆道に続いてトンネルがあり、緊張するが車の通行無く、楽に通

り抜ける。山上に278号線のバイパスが通っているおかげかな。

木直港を過ぎ、トンネルを三つ抜けると、やたらと「トドホッケ」と

いう看板や幟が目につく。てっきり名産の魚の名前かと思ったら、

椴法華という地名だそう。8時50分、函館に抜ける山道に掛る。

山越えはしんどかろうと思っていたが、驚くほど緩やかな坂道で、

すんなり越えられた。下りもブレーキを余りかけず降りて来れた。

9時50分。少し西へ進んで、道の駅「なとわ・えさん」に到着する。

道の駅の向いにローソンがあり、2度目の朝食。この間に自宅の

家族と今日の宿泊場所について、ラインで色々検討し合っている。

道の駅「なとわ・えさん」にもキャンプ場がある。国道のすぐそばと

いう点を除けば、無料だし広い芝生が、とても気持ち良い場所。

ここでも良いかなと思った頃、10kmほど先の温泉施設のある

キャンプ場が、一泊525円だと、家族がラインで教えてくれる。

パッと見て、民間のオートキャンプ場のようなので諦めていたが、

ライダー用のフリーサイトなら、安く泊まれるらしい。温泉施設が

あるのに魅かれた。電話で諸条件確かめ、今日の営地に決定。

時間に余裕があるので、国道278号線から離れ、道道41号線に

入る。ヤフー地図に、サンタロナカセ岬と記されていて気になった。

大潤町の集落を抜けると、岩山が海沿いに屹立する風景が続く。

特に日浦洞門は、1号から7号まで素堀の隧道が連続している。

つまり7本の岩尾根が道路を横切っている所。荒天時には通行

止めとなるらしいが、278号線が平行するので、通行は少ない。

13時45分には、戸井ウォーターパークに到着。早速テントを

張り、フライも干して、隣接する「ふれあい湯遊館」に向かった。

しゃれた名前だが、普通の温泉施設。入浴料360円とお安い。

キャンプ場も、ホームページは洒落ているが、地方自治体が

民間に業務委託している普通のキャンプ場。この日はコテー

ジに一組と、ライダーサイトに2組の宿泊。ちょっと寂しいかな。

温泉に土産物も売っていて、にしん親子漬け(320円)を買う。

管理棟で発泡酒を買った時、職員の方から自転車での旅行に

聞かれて少し話をする。人とまともに会話するのは5日ぶりだ。

本日の走行距離:60km  (出典・地理院地図)