旅行４日目の朝。昨夜は風が強かったので、少々心配したが、
明けて見れば風弱く晴れている。このキャンプ場は無料だが、
倶知安の旭が丘キャンプ場のように長期滞在者はいないよう。
個の時代なのだろうか、キャンパー同士の交流は存在しない。
昨日一日走っていても、行き交うライダー達がサイン（挨拶）を
交わす姿をほとんど見なかった。濡れたフライを気休めに干す。
鷲別岳（９１１ｍ）の中腹にある公園なので、展望はとても良い。
遠方に見えるのは渡島半島だ。昨日の走行距離から考えると、
今日は長万部のキャンプ場まで。９１ｋｍ位だが、行けるだろう。
市街地を迂回してきたのだが、もう戻る気もしない。苫小牧に
続いて、街を見ないまま通過する。伊達市を目指し駆け下る。
鷲別岳南麓の風力発電施設。昨日、自転車を押して登った分
だけ下って行くのだが、坂が急なのでブレーキをかけつつ下る。
何か随分損した気分だ。市境手前で国道３７号線に合流する。
伊達市域に入り、ＪＲ黄金駅辺りからの眺め。この付近は路肩
が狭くて苦労した。やけに大型車の通行が多いと思っていたら、
今日は月曜日だった。反対に昨日は多かったバイクが少ない。
充電しつつ休憩を取る。午前８時に入店して１時間位いたが・・。
スマホで地図を確認してみたら、この先は山間地を進むよう。
トンネルや覆道も沢山ある。下調べしてなかったので慌てる。
洞爺町から望む海岸線は険しい断崖。道路は山に入るはず。
トンネルを一つ抜けて、洞爺町を振り返る。左の山の上に
ザ・ウィンザーホテル洞爺が見える。エイペックス洞爺とい
う名だった頃に２泊した。経営破綻する直前で格安だった。
１４時に、ようやく礼文華峠への登りにかかる。ここまでも
アップダウンが激しかった。大型車の通行が多くトンネル
や覆道は全て自転車を押し歩いてきた。かなり消耗する。
トンネル（１３３１ｍ）があるが、いずれも広い側道があっ
て,安全に走行できた。その後は静狩まで下りが続いた。
静狩トンネルを抜けて、坂を下って行くと海と長万部に
続く平地が見えた。この時は本当に嬉しかった。今回の
旅行の全行程の中で、此処は最も疲弊した区間だった。
静狩から長万部までは直線道路が８ｋｍ続く。向い風で
朝食を摂った後、人家も店も無い所で、何も食べてない。
長万部で最初に現れたコンビニで、あんぱんとジュース
１リットル一気飲み。一息ついてスーパーで夕食を買う。
長万部公園キャンプ場に着いたのは、薄暗くなっていた。
長万部には良い温泉もあるので、是非入りたいと思って
いたが、もう疲れ切って行く気がしない。せめて発泡酒と
半額のサラダで体をいたわろう。明日はどんな道だろう。
本日の走行距離：９１ｋｍ （出典・地理院地図）
