摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

ゴロゴロ岳から四つ目岩に寄り前山公園に下る

12月23日は、北山公園を抜けて鷲林寺から観音山に登った。

帰りはゴロゴロ岳頂上を経由して、JR芦屋駅方面に下りたい。

下りは退屈だと思っていたら、思わぬも発見あり別記事にした。

観音山(526m)とゴロゴロ岳(563m)とは、僅か40mほどの

標高差に過ぎず、なだらかな地形が続く。とても登山している様

な気分ではない。散策という感じ。南向きで照葉樹林でも明るい。

右奥から歩いてきた。此の付近は西宮市だと思うが、鷲林寺から

此処まで公設道標は一本も見なかった。この道標も私設ぽっいな。

ゴロゴロ岳の主稜線に出ると、貯水槽や別荘のフェンスに沿って

歩いてきた。全く山らしくない所。今日は前山公園コースで下ろう

と思うが、何も期待はしていない。柿谷コースと似た様な所だろう。

この前来た時に、枝道を幾つか確認していた。そこへ入ってみよう。

柿谷コース12の道標から巡視路に入る。「立入禁止・落石危険」の

木札を見てニンマリする。恐らく此の先には景色の良い場所がある。

巡視路なので道は良い。すぐ西側の展望が開けた。大岩が点在

していて休憩するにも好適地。ゴロゴロ岳頂上よりは、よほど良い。

巡視路は東側にある鉄塔に下って行くが、尾根上に踏跡が続く。

すると東側が抜けた所がある。ここも一人なら、良い休憩場所だ。

高圧線を間近に見ると、何故か迫力を感じる。雲は東に流れ行く。

四つ目岩と思われる岩場に出てきた。樹林の中に巨岩があると

思ってたので、素直に驚いた。何と素晴らしい展望台じゃないか。

西側の展望も良い。荒地山と六甲山主稜を望める。どうして

こんな良い場所を、既存のガイドブックは案内しないのだろう。

四つ目岩からの下りは、段差の大きな岩場を下る。立入禁止の

木札は、青少年野外活動センターがあった頃に、学童向けに付

けられた物と思われる。注意すれば必ずしも危険な道ではない。

四つ目岩からは、部分的に不確かな所もあるが、右手の柿谷

コースに再び戻る事を、意識して歩いて行くと、柿谷コース9の

道標に出る。頂上を目的地とせず、四つ目岩まででも良かろう。

柿谷コースの、新神戸線四〇鉄塔から前山公園コースに入る。

少々藪っぽくはあるが広い道が下って行く。南向きの尾根なので

照葉樹林でも明るい。ただ歩く人は柿谷に比べて格段に少なそう。

道沿いには、楔を打ちこんで割られた岩が幾つもある。大阪城

石垣の採石跡とのことだ。何百年前の遺構が何気に転がっている。

尾根筋なので所々で東側の展望がある。柿谷コースや六麓荘

コースより魅力的だ。その割に歩く人が少ないのは何故だろう。

仁川連絡線三四鉄塔。怪しかった空はスッキリ晴れ上がった。

此処までろくな道標が無かったのに、新しく立派な道標がある。

芦屋霊園に下る分岐だ。覚えておこう。心なしか道が良くなる。

次に現れた道標は、柿谷コースへの分岐。阪急芦屋川駅から

アプローチする場合も、柿谷から前山公園コースに入れる訳だ。

少し登り返せば前山公園上の配水池。右側を回って車道に出る。

すぐ前山公園に下りつく。展望は良いが、やや寂しげな公園だ。

階段の途中には、上に行くのは嫌だと愚図っている子供がいる。

その気持ちも少し分かるが、お父さんが無理やり連れて行った。

前山公園から道なりに下って行くと甲南高校グランド前にでる。

阪急芦屋川駅へは西側へ。JR芦屋駅へは東側に進むと近い。

つまらないと思い込んでいたゴロゴロ岳だが、少しは見直した。


今日のBGM