布引貯水池辺りの紅葉が、最盛期を迎えていると思われる11月の末。
山歩きするほどの元気も時間も無いが、午後から少し散歩に行こうか。
三宮から新神戸に向かう途中、そういやヒマラヤ桜の季節と思い出す。
生田川公園にある二本の桜。一本は葉桜だったが、北側の一本が満開。
新神戸駅から生田川沿いの歩道を歩く。おんたき茶屋前の紅葉が盛り。
雄滝と一緒に写したいと思うけど難しい。右下に滝の側壁だけが入る。
おんたき茶屋から。此方で飲食したことは一度もないが、それほどに
高くはないと聞いている。この季節なら超リーズナブルなレストラン。
五本松堰堤下の紅葉も最盛期。植林された物には違いないが、庭園の
モミジではないので特に世話はされていない。それ故に年較差がある。
今年は抜群の豊作の年。ただ残念なのが貯水池の水が極端に少ない事。
特に今日歩くコースは背景に水面が見えてこそ。臥龍点睛を欠くかも。
水天宮の下で三人のオバさんが迷っておられた。ハーブ園へ行くのに、
この急坂を上れるかが問題だったみたい。階段だから大丈夫ですよと、
言うと、その階段が嫌いなのよと返される。でもとっても綺麗ですよ
と猛プッシュしたら上がって行かれた。本当は蒼い水面がもっと広い。
神社の上から九十九な階段道。観光客は程度通られるが、ハイカーは
は余り歩かれないかな。でも此の先世継山経由で天狗道に抜けられる。
急斜面にモミジの木々が何本も重なる。それを水平に眺めるのも良し。
見下ろせば貯水池の碧い水面が背景となる。キラキラ輝いたりもする。
ところが今年は貯水池の水不足で、下部では花崗岩の岸が背景になる。
かなり上に上がると水面も見えてくるが、距離が遠いので印象が薄い。
水天宮からは比高差は50m足らずで車道に飛び出る。階段が嫌いな
オバさん達も難なく歩かれて、追いつくことなくハーブ園に向われた。
我々は逆方向へ下って行く。この道は歩いた事があったけ?。城山や
高尾山の頂上が見えるが、記憶にない風景で歩いていて新鮮に思った。
貯水池の奥まで降りて来た。この付近では色づく前の薄い緑色の葉が、
爽やかでキレイだったのだが、写真にすると朱に染まってしまい残念。
広助稲荷周辺の紅葉は終わりかけ。先週来た時に見頃だった木は既に、
全ての葉を落としている。残っている木も肉眼では色褪せた感がする。
やっぱり貯水池の水がないのが残念だ。日当たりが良いだけに池畔の
周囲は一週間ほど季節が進むのが早い。来週は閑散としているだろう。
名残惜しく堰堤下で写真を数枚。紅葉の名所として、神戸市はもっと
広報してもよいかも。見晴らし展望台で引き返した観光客が多かった。
この後は大安亭市場に立ち寄ってみたが、野菜類は高くて買うものが
無かった。業務スーパーでイタリア製やスペイン製のクッキーを買う。
今日出会った動物。布引貯水池で羽を広げる鵜。羽毛が浸水しやすい
構造になっているので素早く潜水できるが、その代わり陸上では羽を
広げて乾かさないと行動しにくいんだとか。やや小型だが川鵜君かな。