摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

三郎ヶ岳(616m)・・・京都府亀岡市

朝から露天風呂で長湯をし、無料の朝食をたらふく食べて疲れが残る。

山歩きの前に何やってんだと思うが、宿泊料の内と思えば仕方のない

貧乏性。亀岡駅北口発のバスに乗ろうとしたら本日無料の張り紙が?。

今日はノーマイカーデー亀岡市内のバスが無料だそう。小さな幸運。

一つ手前のバス停の方が山に近かったのだが、池尻バス停で下車する。

というのも池の間を歩けそうだったから。正面に三郎ヶ岳を見て進む。

堤を渡ると西側だけ歩道があったので進むと、登山口方向には生垣が

あって進めない。大きく迂回して結局歩道のない車道端を歩くはめに。

亀岡市は昨日もそうだが、歩行者を考えた道造りをしていないと思う。

此の山を選んだのは頂上近くにパラグライダーのテイクオフ場があり、

それなりの眺望が得られそうだったから。黄色い花が咲く休耕田跡は

どうやら着陸場のよう。反対側には事務所や駐車場があって人も多い。

道標はないが道なりに山に向かって行くと、獣除けのフェンスがある。

たぶん此処が登山口のはず。上下二つ閂錠がある。内側から閉めよう

としたら知恵の輪みたいに難しい。5分以上も格闘して何とか閉めた。

帰りのバスは本数が少ない。12時3分の次は14時29分までない。

池尻9時12分着、3時間弱で標高差500mの往復はもう我々には

難しいだろう。まあ間に合わなければJR千代川駅まで歩いて行こう。

見上げるとパラグライダーが飛んでいた。風が弱くて高度が上らない。

太陽の周りに虹色の輪(日暈)が出来ている。予報通り天気は下り坂

のようだ。そういう意味でもさっさと登り、12時のバスで帰りたい。

出だしこそ杉の植林帯だったが、尾根に乗ると明るい雑木林となった。

パラグライダー施設以外には、さして見所の無さそうな山であったが

新緑が瑞々しく綺麗。道は落葉が降り積もり通行はそう多くないよう。

ほんの少し抜けた所があって先程通った池がみえる。平の沢池と云い

公園としてトイレや東屋もあったりする。池畔には桜並木があるので

開花期には人出もあるようだ。遠くに見えるのは半国山でなかろうか。

傾斜が一旦緩み平な所に出るが再び急傾斜となる。そこを上りきると

林道に突き当った。地理院地図に記されていないがパラグライダーの

離陸場があるなら当然車道は通じているはず。道標に従って左へ進む。

この日も林道の延伸工事が行われていた。植林帯の伐採事業のようだ。

616m標高点は藪の中。少し低い所に613m三等三角点があって

私設山名版があるが標高記載が違っている。いずれにしろ展望は皆無。

居心地悪い所なので何処が最高所かも確かめない。それらしき踏跡を

下って行くと林道の終点に着いた。その先がパラグライダーの離陸場。

思ったより簡素な施設だ。邪魔にならないよう少し見学させて貰おう。

やや風待ちされてたが、数歩下られたかと思うとキャノピーが広がり

すんなり飛んで行かれた。我々が知っている機体よりも格段に性能が

上っているよう。それだけ繊細で飛ぶより畳む作業に適性が要りそう。

どのくらい見学していたかな。ふと時計を見ると11時18分である。

バス通過まで45分。もしかすると駆け下れば間に合うかも知れない

と思ってしまう。因みに未経験者もタンデムで体験飛行が出来るとか。

本当は南側の別の道を下る予定だったが、その為にはもう一度頂上に

引き返さねばならない。それも嫌なので上りと同じ道を下る事にする。

もちろん急いでいるつもりだが、駆け下ると言うには程遠いスピード。

集落を抜けた所でバスが走り去るのを遠望する。10分は遅かったな。

仕方ないので1時間程かけてJR千代川駅まで歩く。嵯峨嵐山駅にて

下車。内外の観光客で大混雑の渡月橋を渡り阪急嵐山駅から帰宅する。

 

今日のBGM SKY HIGH - Extended Super Dance Mix

スカイスポーツ=この曲を思い浮かべるが実は失恋の歌。

君は全てを空高く吹き飛ばした。僕に嘘をついて。
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