摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

みなとこうべ海上花火大会・・・・・・(@天狗道)

連日35度以上という猛暑が続いている。暑さのせいだけではなく、

これといった目的や目標を持てずに、山に入る気がなくなっていた。

神戸の花火を何処かの、山上から見ようと思うが、歩いて登る気は

しない。今朝になって天狗道上部の展望所はどうだろうと思いつく。

15時に家を出て、強烈な西日の中を掬星台に上がったのは17時。

掬星台では既に多くのカメラマンがスタンバイしている。旧天上寺の

尾根筋が邪魔になるので、花火の見物場所としてはそれほど良くない。

ましてや此の状態だ。一般の見物客には中間駅からの観覧を勧めたい。

掬星台から天狗道を下る。アドベンチャールート分岐を過ぎて、次の

鞍部の手前。南側に展望所がある。ここ数年は立ち寄ったこともない。

樹木が茂って展望が狭くなっているが、花火の打上げ場所は望めそう。

まずは腹拵えをしようと、水道筋で買ってきた豚肉とサニーレタスで、

スップル・サムギョプサル。薄暗くなると花火会場の音楽が此処まで

聞こえてくる。打上げ場所の沖合いには、観覧船が集まり始めている。

此方は東側の展望。六甲アイランドが良く見えている。ちなみに今日

は淀川花火大会も行われているが、此処からは手前の尾根の影となり

見えない。ケーブル中間駅の東側展望台からは遠いが見る事ができる。

この場所からメリケン波止場沖が望めるのか、記憶が定かでなかった

ので、ネットで検索すると、自分の8年前の記事が出てきて吃驚する。

写真一枚だけの退屈な記事だが、こんな事で役に立つと思わなかった。

19時30分に花火大会が始まった。肉眼では上の写真より少し遠い。

だが思ったよりは良く見える。まだ明るい頃に、カップルのハイカ

が一組通過されただけ。まあ普段の天狗道の人の多さを思うと少ない。

実は花火大会の今日は見物を兼ねて、大勢のハイカーが来られるかも

と思っていたので、やや拍子抜け。穴場といっても良いかもしれない。

市章山や堂徳山は賑わっているだろうし、掬星台も混雑してるはずだ。

此処からは打上げ高度の低い花火も良く見えている。ほぼ全ての花火

が見えたのではないだろうか。おや、この時点ではポートタワーもハ

ーバーランドの観覧車も点灯している。例年は消灯してたと思うけど。

花火の色彩が海水面に映えてキレイ。手前の明るい所はJR三ノ宮駅

撮影は光学3倍望遠のコンパクトデジかめ。三脚も持っておらず手持

ちでひたすらシャッターを切っている。ほとんど手ブレで使えないが

10枚に1枚は何とか見れる。下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるという訳。

もとより綺麗な写真を取る技術もないので、雰囲気だけ記録できれば

良いと思っている。快晴な上に月の出が遅くて絶好の花火日和である。

低い雲が垂れ込めていると、ビル群の灯りを反射させ印象が薄くなる。

開始から15分以上経ってから、ようやくポートタワーや観覧車の灯

りが消えた。ホテル・オークラの看板も消灯して、メリケンパークの

一帯が暗くなる。2枚上の写真と比較すると随分雰囲気が違っている。

これはピンボケした写真だけど、緑色の花火が珍しかったので残した。

台船から直接上がる仕掛け花火。この手の低い花火は初めて見るかな。

これも少し変わった花火。こうしてみると三本鉄塔西側が絶好の観覧

場所のように思えるがどうだろう。関電が鉄塔周囲の伐木や草刈りを

終えた後なら良いかも。いや実際には樹木が繁ってるので無理だろう。

面白いのは打上花火がスルスルと昇っていく光跡がハッキリ見える事。

20時25分頃から固め打ちが始まった。もう花火が格別に楽しみと

いう年齢でもないのだが、毎年この花火大会を記録していると、その

頃に考えていた事を思いだしたりする。その為には良いかもしれない。

20時30分に最後の花火が打ち上り終了。あまり気が進まないまま

来たのだが、予想してた以上に楽しかった。家族も喜んでくれたよう。

花火が終わって、ポートタワーや観覧車。ホテル・オークラや、オリ

エンタルホテルの灯りが再び点灯する。華やかな花火の後では静かな

夜景がやけに爽やかに見える。東側では淀川の花火の音が続いている。

その後は真っ暗な中を登り直し、旧トリム広場のウッドデッキで幕営

する。掬星台からは一晩中、嬌声が聞こえて寝難かった。夜明けとと

もにグングン気温が上がった。平行に差し込む朝日が暑くて仕方ない。

ロープウェイの始発は10時10分。午前中に家に戻る必要があって

中間駅まで歩いて降りて、10時のケーブル始発に乗車して下山した。

水道筋商店街には寄ったが、野菜類が高くてゴボウしか買えなかった。


今日のBGM

街が眠る頃 錆びついた自転車走らせ なまぬるい風が 私とあなた 運

ぶの I left my maps and stuffs away 当てもなく星の向う目指そう