今週の月曜日には地震があり、水曜日には、まとまった雨が降った。
あまり不安定な谷には入らない方が良いと思う。家族は所用があり
今日は一人。たぶん4度目になるが、岩の固い桜谷の支谷に行こう。
晴れるという予報だったが、空気中の湿気が多く、ぼんやりしてる。
ロープウェイで掬星台に上がり、摩耶自然観察園を通って桜谷道に
向かう。これがシチダンカ(七段花)というアジサイの一種なのか。
桜谷道を下っていくと右岸から流れ込む支沢がある。青い道標の文
字が消えているが、救急通報プレート「ち22−7」が貼られている。
入口の小滝を越えると、ナメが迎えてくれる。前回来たのは台風通過
の2日後で水量が多く楽しめた。それほどではないが水量は多いほう。
架線で土砂を運ぶバケツ型搬器が放置されている。よく見ると鋼製の
足がグニャリと曲がっているので、架線から落下してきたのだろうか。
桜谷自体は平凡だが、この支沢は階段状の岩盤が発達して続いている。
その為水量さえあれば短いながらも、沢歩きの気分を手軽に楽しめる。
複雑な形の小滝。この沢で滝らしいのは入口のハング滝と、この滝位。
両岸の尾根が低いので明るい所だ。岩が節理ごと剥がれる部分もある。
続いて全長20米ほどありそうな階段状だの小滝群。此処は歩いてい
ると滝という感じがしない。傾斜のある河床が続いているという感じ。
最後の部分になってやや傾斜が上がる。最初に来た時は確か右岸寄り
を上ったと思うが、今日は左岸寄りを歩くとあっさり通過してしまう。
階段状を過ぎると藪っぽくなる。でも今日は何だかスッキリしている。
枯れ枝が沢筋を埋めていることもある。気温が低いからか虫も少ない。
周囲は照葉樹の森だが、両岸が低いので明るいのが良い。そんな事を
言えるのも、降雨後で水量多いからこそ。平時は只のヤブっぽい小沢。
まだ水流は続くが、横長の岩場を越えた所で遡行を終了する。このま
ま沢を詰めて行けば、天上寺下の奥摩耶ドライブウェイに突き当たる。
スイッチバックするように右岸の低い尾根に上がると、水道管理歩道。
此処より下方にある展望岩場で、昼食を摂ろうと思うので下って行く。
歩道が右の斜面に下っていく所で、その道を外して藪尾根を直進する。
200米も下ると藪の中に岩場が現れる。頂部は平らで二人位の休憩
には適している。ただ夏は日影がなく暑いし、冬は風が吹き抜け寒い。
ここから見る摩耶別山から黒岩尾根の風景が、意外に雄大で好きだっ
たりする。でも藪を漕いでまで来る所かというと、それほどでもない。
昼食は家族が作ってくれたチョリソー入りのパイ。新発売のビール・
テイスト飲料は、ノンアルコールとはいえど、やっぱり不味い炭酸水。
その後はど下調べに2時間ほど費やして、掬星台に戻ったのは16時。
スッキリと晴れてはいたが、明日の土曜日は雨が降るという6月の空。