摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

道畦谷左俣右岸尾根を登るつもりが四四鉄塔に直上する

寒い日が続いたが、今日になって北西の季節風が少し治まった。

最高気温も7度まで上がるというから、また半端な山行に行こう。

寒いのでグズグズしていて、家を出たのは11時近く。開森橋に

着いたのは12時前。まあ今からでも十分歩ける所しか行かない。

道畦谷への道を進んで行くと、芦屋川に向けて一旦下る所がある。

上の写真、右に下るのが本来の道。此処を中央奥に進む道が有る。

陽明水の小屋や、宝泉水の水場を作っている人達が、開拓した

のだろう。桜の木の所にある私設ベンチで本来の道に合流する。

無駄に下り、登り返す部分をトラバースするのだが、どうだろうか。

陽明水を越えて進むと、土砂が崩れ大木が倒れていた。上部

脆い岩場で土の流れる音がする。大雨が降れば再び崩落しそう。

道アゼ谷堰堤を越え、しばらくで右岸から流れ込む涸れ沢に入る。

この時は、迂闊にも此の支流を、道畦谷左俣だと思い込んでいた。

だが当然あるべき堰堤には突き当たらず、巨岩の岩塊流となった。

結果的には、このまま遡行しても良かったが、右岸の尾根に乗る。

尾根に乗ると荒地山の東南面が見えた。道畦谷中俣・右俣も見え、

対岸の険しい尾根が、目指していた左俣右岸尾根だと気がついた。

今いる支尾根の先には、新神戸線四四鉄塔が僅かに見えている。

もう対岸の尾根に登り返すのも面倒だし、このまま登ってしまおう。

うるさいツツジの藪を分けていくと、次第に岩が多くなってくる。

鷹尾山辺りの岩に比べれば、風化が進んでおらず脆くはない。

潅木を掴み岩を越えて行くと、正に新神戸線四四鉄塔に着く。

前回、この鉄塔から少し北に岩尾根が望まれて、そこが今日

の目標だった。とりあえず上から、その尾根に行ってみよう。

四四鉄塔から北へ縦走路を進むと、東側に入る踏跡がある。

進んで行くと開けた所に出る。これより先は険しい岩場。踏跡

の有無は不明だ。荒地山南面が良く見える。今日は此処まで。

足元に道畦谷左俣の堰堤が見える。ちなみに上流に堰堤が

2基新設されており、左俣自体は遡行しても、つまらなそうだ。

手前の黒っぽい尾根が今日登って来た所、左の明るい尾根が

前回歩いた所だろう。休憩しコーヒーとパンで遅い昼食にする。

主稜線の東で風裏にもなるし、日当りも良くて良い休憩場所だ。

四四鉄塔に戻って、芦屋浜を望む。新たに出来た客船の形を

摸した大型ホテルが見える。はたして採算が取れるのだろうか。

四四鉄塔から数十m下った所で、縦走路を外れ左の道に入る。

前回に途中から歩いた訳だが、何処へ下り着くか確かめたい。

尾根から南斜面を下るようになると、やや分かり難い所もある

が道幅は十分あるので、過去は相当の通行があったのだろう。

鋼製堰堤の谷と陽明水の中間辺りで、道畦谷への道と合流した。

下から見上げると崩落地の様だが、両脇の木の枝が払ってある。

山手町に出たのは15時30分。目的を果たせず中途半端な

山行だったが、また来れば良いのだ。小雪がチラついていた。