摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

荒地山327ピーク東尾根(仁川連絡線三六鉄塔へ)

天気予報では曇りだったが、朝起きると晴天。昨日の山行は、

中途半端な結末だったが、また半端な山行をしてみようと思う。

開森橋まで来ると、薄曇りになって来た。午後からは曇りそうだ。

昨日、鷹尾山から谷を挟んで北の尾根の中腹に、展望岩を見た。

そこに行ってみたい。たぶん昨日と変わらない藪尾根歩きだろう。

昨日と同じように道畦谷の道を進む。地形図によるとゴロゴロ岳

から伸びる高圧線の下を登ればよいはずだ。この先は上を見上

げて歩いていると、右手が芦屋川に切れ落ちて危険な所もある。

一旦、左の支谷に鋼製の門扉がある所まで進むが、真上に

高圧線を見て少し戻り尾根に取りつく。踏跡は見当たらない。

尾根に乗ると北側に堰堤が見えた。下から見た門扉のような

ものは、砂防ダムだった。金属製の立木止めのような隙間の

開いたものは良く見るが、完全な堰堤型は珍しいと思われる。

尾根筋には風化の進んだ岩が露出する。藪が多くて歩き難い。

尾根に取り着いてから20分ほどで、目的の岩場に到着した。

もっとスッキリした岩場のように見えていたが、樹木は多いし、

岩は既に細かく剥離していて、決して安定した場所ではない。

昨日の広田西線三九鉄塔が見えている。その右手が鷹尾山

の頂上ということになろうが、平頂で判然とはしない。肉眼で

は南港のコスモタワーや、阿倍野のハルカス等も見えている。

あっさり目的を達してしまった。後は上方に見える鉄塔まで

登って行けば、鷹尾山から荒地山への縦走路に出るだろう。

残りの尾根もうるさい藪と、脆い岩場の尾根だった。古い鉈目

や切り株はあったが、踏跡はない。昨日の鷹尾山東尾根より

も歩く人は少ないよう。まあ、こんな所を歩いても楽しくはない。

右手の南側が明るかったので進んで行くと、高圧線下の伐採

地に出た。一見歩き易そうに思ったが、棘のある木が繁茂して

難渋した。鉄塔に直進できずに、南へ南へと回り込んでしまう。

ようやく到着した高圧鉄塔は、昭和30年製の仁川連絡線

三六鉄塔という。この付近が地形図上の327ピークだろう

が、展望もないし、休憩に適した場所もない。休まず下る。

北側の鞍部まで進み、高座谷へ下って行く。この道も初めて

歩く。西側からの風が吹き抜けて寒い。雪も少し残っている。

高座谷の堰堤では、イノシシの一家が迎えてくれた。人間を

全く怖がっていないし、敵意も持っていないようだ。昔はこの

堰堤上でキャンプする人が多かったが、これでは難しいかも。