摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

道南 自転車旅行10日目(島牧〜盃)・・・2017年9月10日

旅行10日目の朝。昨夜は明け方近くまで、雨が降っていた。

風も強く、フライがテントにくっついて、多少浸水してしまった。

だが朝には雨も上がり、狩場山の稜線もハッキリ見えている。

濡れた物を整理したりで、やや遅い7時の出発。大平トンネル

を抜けると、確かにトイレや水道設備があった。トンネル双方

が大平という地区なんだ。てっきり豊浜という所かと思っていた。

今回の旅行で一番雰囲気の良かった自治体が、この島牧村だ。

昨日は子供達の遊ぶ姿が見れた。中学校では村内を歩く行事

が行われていた。1500人のコミュニティって、どんなだろうか。

8時30分、1時間半走って弁慶岬に到着した。此処は寿都町

休憩所があったので、昨日買った菓子パンを食べ朝食にする。

駐車場ではキャンプした人が、テントやシュラフを干していた。

寿都港にある道の駅に寄ってみるが、さして得る物はなかった。

ただ観光客は多いようで、漁協の直売所は開店準備に忙しそう。

229号線は寿都湾をぐるっと回り込んで行く。湾の奥は沼沢地。

寿都港の対岸に鰊御殿があった。案内板が一つあるだけで、

個人名の表札が掛っているので、公開はされていないようだ。

観光地化されてない様子に好感が持てて、記念写真を撮る。

雷電国道と呼ばれる229号線をひた走る。自転車は快調。

何処にも支障は出てきてない。ちゃんと調整された中古車

を買って良かったな。やや前傾姿勢をとって、風を避ける。

12時ちょうど、尻別岬の能登津トンネル。平成6年の完成

というから、25年前は岬を回る旧道だった訳で様子は違う。

このトンネルを抜けると蘭越町だ。道の駅があるので休もう。

シェルプラザ・港という道の駅で休憩。昨日のミニトマト

美味しかったので、今日もトマトを1個買って食べる。それ

にしても、この道の駅にも、ベンチはあっても日陰が無い。

ところで蘭越って「らんえつ」と読むのだとずっと思ってた。

「らんこし」と読むのだそう。印象の薄い町で道の駅しか

記憶にない。 刀掛トンネル(2754m)が岩内町との境。

トンネルを出ると雷電温泉。ところがホテルは廃業しており、

キャンプ場は何処にあるのか分からない状態。25年前には

泊まってみたいキャンプ場の、一つだっただけにとても残念。

弁慶トンネル(1048m)を抜けると、雷電トンネル(3570m)。

今回持って来た、古いライダー用の地図には記されていない。

8kmほどトンネルが連続するが、新しく広いので快適に走る。

14時に岩内町に到着。岩内スキー場が見える。最も好きな

ゲレンデだった。冬に2度、専らスノーボードで滑りに来たし、

5月にはチセヌプリから、山スキーで縦走して来た事もある。

久しぶりに大きなスーパーがあり、夕食や酒の買いだしに

時間をとり、再び走りだしたのは3時半。今日の宿営地は

10km先の泊村だから、まあ大丈夫だろうと油断していた。

泊村原発のある村。中学校・村役場・集会場等々、とても

立派でピカピカしてる。公営住宅等も沢山見たが、やっぱり

子供の遊んでいる姿を見かけない。今日は日曜日だけども。

村役場から盃野営場間は、アップダウンがあり時間が掛る。

野営場に到着したのは17時30分。家族がそこはヒグマが

出たから、一つ先に進めと言ってはくるが、もう時間も遅い。

とてもキレイなキャンプ場で、トイレには暖房も入っていた。

それで無料。なのに他に宿泊客がいないのは熊のせい?。

30年前のキャンプ場ガイドにも、熊が出ると記されている。

入浴準備をして、キャンプ場からすぐの茂岩温泉ホテルに

行ってみると休業の札が。きっと宿泊客がいないと、日帰り

入浴も休むんだろうな。諦めてテントに戻り、やけ酒を飲む。

本日の走行距離:79km  (出典・地理院地図)