摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

長峰山東面の支沢を登り伯母野山町に下る

7月8日の土曜日、大月大橋から六甲川に入渓し山田堰堤まで

歩いてきた。15時30分だが此処で切り上げるのも物足りない。

少し先の支沢を登り、長峰山主稜線に出て一日の山行としよう。

山田堰堤上の堆積地でオニギリ1個の小休止。そこから西谷

出合までのごく短い区間は、六甲川でも最も美しい所だと思う。

ところが、なんと此処でカメラのメディアが、満杯となっていた。

という訳で、此の記事の写真は、古いスマートフォンで撮っている。

此処は水も澄んでいるし、川床一杯に滑が広がりキレイな所だが、

今日は暗い雲が立ち込めて、川面までは光が届かなくて冴えない。

西谷出合つまり、山羊戸渡の取り付き手前で、右岸から支沢が

流れ込む。入口に水量の少ない滝がある。直登は無理なので

左岸から小さく巻き上る。猪の獣道がついているので利用する。

滝の上は川床の岩盤が露出している。只ガレが多く堆積する。

傾斜は比較的緩く、泥や土砂は少ないので、歩き難くくはない。

二俣が現れる。この沢を登るのは2度目、前回も右俣に入った。

左俣に入ればどうだろうかとも思うが、時刻も遅いので自重する。

苔むした滝を登ると水流は消え、周囲には笹が繁るようになる。

土砂と砕石の詰まった沢筋を登って行くと、大木に突き当たる。

前回も此処で右手の尾根に逃げた。ところで、周囲の笹は花穂

を付けたまま枯れている。昨年に花を咲かせ今年枯れつつある。

支尾根を登れば、やがて西谷出合から登って来る尾根に乗る。

笹藪が濃い様に見えるが、薄い踏跡があり格段に歩き易くなる。

ひょっこり伯母野からの一般道に飛び出る。ハチノス谷東尾根

の分岐から、100mほど下だろうか。ただし時刻は17時近い。

山頂に向う気もせず下山する。展望の良い伐採地で休憩しよう。

少し下ると「関電巡視路」と記された道標。今日登った支沢は、

車道のアプローチはともかく、長峰山東面から主稜線に至る

ルートの内では、比較的楽なスッキリしたルートでなかろうか。

休憩しようと思っていた伐採地まで来たが、笹や灌木が繁茂

していて、とても休む気になれない。大阪湾の眺めも良くない。

この付近の笹は枯れていない。上部の笹と種類が違うのかも。

結局、砂防ダム下の水場で休憩し、沢足袋の泥を落としたり、

着替えを済ませ、伯母野山町に出たのは18時を過ぎていた。

屋敷跡が造成され、新しい住宅が出来てたりと変わっていた。


今日のBGM