摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

北山公園・水分谷から巨岩ピークへの踏跡を探す

4月30日、世間ではゴールデンウィークが始まるらしいが、

沖縄旅行の疲れが残っているらしく、山に行く気が起きない。

だが、快晴で家に居るのももったいない。簡単な所を考えた。

夙川沿いに歩き北山公園を目指す。桜の木は既に新緑から

深緑へ移り変わっている。快晴だが風があるので暑くはない。

河原では子供達が裸で遊んでる。西宮にしては野生的だね。

北山公園の銀水橋入口。ここから遊歩道を歩くと北山池へ

は、とても迂遠だ。なので、前回に水分谷右岸から北山池

に行こうと、胸までのシダ藪を分け巨岩のピークに登った。

だが、もう少しましな踏跡があるはず。水分堰堤を越えて

少し進むと橋がある。渡って右に行けば展望台。左の妙竜

寺への道は行き止り。橋を渡らずに右岸沿いに進んで行く。

前回は右岸沿いの踏跡を行き止りまで進み、西の斜面に

とりついた。今日は崩れた石垣から取りついてみた、だが

踏跡らしきも続かず、シダ藪が上に見えたので戻ってきた。

石垣を背に振り返ると、右上に向かって何となく道らしい

感じに見える。進んでみるが、やはり道らしきは続かない。

他には思い当る所も無いし、シダ藪がないだけましなので、

そのまま登って行く。猪は少ないらしく獣道も見当たらない。

北側の高みに進もうとすると、シダ藪に阻まれるので、南西

に斜上する。大袈裟に書いてるが、取りつきから数分のこと。

大きな岩に突き当たった。ボルダリングの対象のようだけど、

ピークの巨岩ではない。この岩は容易に頂部まで登れそうだ。

頂部に登ってみると東側の景色が良い。夙川の並木も見える。

妙竜寺の境内には藤が咲いている。甲山も見え箱庭のよう。

泡立つような白い花を咲かせている木が、すぐそばにある。

ほのかに良い香りがする。何という木だろうか初めて見る。

先の巨岩からは、南側の斜面をトラバースするように、よく

踏まれた道が続いてる。ボルダリングの為の通行路だろう。

道はいったん北山池下で遊歩道に出てしまう。そこからは

また、右手の踏跡に入り、すぐに巨岩のピークに到着する。

平たい岩に座り込み昼食休憩にする。此処は標高は低い

のに、眺望が良く気持ちの良い所だ。一時間ほど寝転ぶ。

昼食後に、さっき見かけた南東に下る踏跡に入ってみた。

だが、これもボルダリングの為の通行路で、二つの大岩

を過ぎると途絶えていた。そのまま谷へ進むが道はない。

そこで南側に見える尾根に上がる。思った通り尾根の上

には、薄い踏跡があった。南東に進むので辿ってみよう。

下って行くと灌木やシダ藪が刈られた、細い踏跡が続く。

南側へ巻いて行く道もあるが、なるべく東に下って行く。

下り着いたのは水分堰堤の上だった。今回下ったルートが

水分谷から北山池への最短コースだろうが、シダやツツジ

の藪がうるさくて、ダニがいそうなので二度と歩きたくない。

帰りは夙川右岸を歩く。夙川公民館前、片鉾橋の鯉のぼり。