摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

宮崎県の旅8日目 青島観光・・・2017年5月16日

今回の旅行最終日。天気はどうも良くないらしい。昨夜は冠岳の

旗台という展望所で幕営した。4時半には起床し残り少ないガス

で湯を沸かし、カップ麺で朝食を済ました。美味しいはずもない。

だが軽量化を考えれば、耐えられないことはない。コンビニやス

ーパーで米飯が手に入るので、以前のように炊飯せずとも、短い

山行ならこなせそうだ。5時半には出発したいと急いで片付ける。

旗台から山腹をトラバースし、冠北岳と冠岳本峰間の鞍部に至る。

此処から谷沿いの初心者ルートを足早に下って行く。6時59分に

切瀬バス停を通過するバスに乗りたい。疲れてるのか2度もこける。

ガイド本に「山中には標識が沢山あるので迷わない。」と書かれて

いるが、それは違う。個人が地形図にないピークを冠北岳命名

本峰を冠南岳とした為、行政が作成した標識と混乱して迷い易い。

切瀬バス亭には6時45分到着。冠岳は地元の登山者に愛されて

いる山という事は良く分かる。だが私設道標が過剰に設置されお

り、自然の山というよりも、アスレチックコースのようになっていた。

切瀬から17分運賃560円。都町バス亭で下車しJR日向市駅へ。

一応最終日に登る山も考えていたが、天気も悪いので観光しよう。

8時00分の普通電車に乗り、宮崎駅では日南線に1分の乗り替え。

青島への列車は少なく、次の列車では遅すぎる。宮崎に3分遅れ

で到着するが、日南線の列車は反対ホームに連絡待ちしていた。

もはや列車で観光に来る人は少ないのか、青島は寂しい無人駅。

コインロッカーもなく、手荷物預かりの店にザックを預ける(400円)。

400円だった。店の人に「青島へは植物園を通って行くと良い。」と

教わる。温室等は休館日だったが、園内は無料で通り抜けできる。

駅前から青島への本通りは、寂れた土産物屋が並ぶだけなので

植物園を通り抜けるのは良いコースだった。何気なく珍しい花が

咲いていたりする。南門から入り正門から出ると、そこはもう海岸。

家族は一度来た事があるらしいが、ハムは初めて来た。有名観光

地だから、冥土の土産に経験しておいてもよいだろう。先ほどから

観光客というよりは、滞在中という感じの欧米人達を多く見かける。

これが鬼の洗濯板か。なるほど奇観だ。後で青島の町内を歩くと、

欧米人向けのゲストハウスが幾つかと、ドミトリーを備えた大きな

宿泊施設も建設中だったりする。雰囲気はバリ島のビーチみたい。

青島神社は思ったより小さいけども、とても商売熱心。無人販売

色んなものを売っている。見てると御神籤や縁起物、かわらけ投げ

等して皆さん結構お金を使っている。ハムは10円で必勝祈願のみ。

興味深いのは本宮の境内。枇榔の森の中に在り独特の雰囲気。

参拝自体は青島駅を降りてから1時間足らずで終了。帰りの便は

17時50分発なので、まだまだ時間がある。ただいま10時30分。

帰りは青島を1周して帰ることにした。周囲は約1.5kmという。

漂着物等は清掃されているようで、浜は綺麗な状態に保たれて

いる。観光客は余り来ないようで、2・3人の外国人に会うのみ。

町に戻っても寂れた土産物屋や食堂があるのみ。コンビニで

昼食を買おうかと377号線を南下すると、スーパーがあった。

こっちの方が良い。入ってみると意外にも、素敵なお店だった。

雰囲気は高級スーパー。イカリか成城石井のようで珍しい物も

売っているが、価格はそれほど高くない。店内のベーカリー

大人気で、入店してくる人のほとんどが何か買う。パンのレベル

が高いのは見ただけで分かる。それでいて値段はかなり安い。

ただパンを食べる気分ではなく、選んだのはチキンステーキと

大きなイワシ寿司。二つで750円ほど。2人で食べて十分満足。

その後は駅から10分程の、天然温泉健康ランド(入浴料600円)

へ行って午後3時まで過ごす。この施設も良かった。男女各脱衣

所にコインランドリーがあって。風呂に入ってる間に洗濯できたり

パソコンやプリンターが使えたり旅行者に優しい仕様になっている。

青島に観光に来て感動したのが、地元スーパーと温浴施設という

のも何だかな。でも何方も近所にあったら、通い詰めたくなるほど。

ゆっくりしてたら3時50分発の電車に乗り遅れそうになった。でも

こんな日に限ってピーチは30分遅れ。関空には19時に到着した。

旅行中は不安定だったが、夕焼けの通り明日から晴天が続くよう。