摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

28年ぶりの沖縄サイクリング 2日目前半・・・2017年4月26日

沖縄2日目の朝、4時半に起床し出発の準備をするが、一向に

明るくならない。5時のニュースを見ていると、東京はもう明るい。

緯度が低いと日の出が遅いのだろう。結局4時45分に出発する。

昨夜泊まった宿は、名前こそホテル・サザンヴィレッジと高級そう

だがプレハブ造りの商人宿風。レセプションでは阪神大震災まで

灘区に住んでいたという、ユダヤ人らしき人が取り仕切っていた。

北中城村の宿から、81号線を中城湾に向かって一気に下る。

更に海沿いの227号線に入る。街路樹のデイゴが咲いていた。

この道はアワセベイストリートと呼ばれて、総合運動公園を貫く。

今回、走ってみると全行程で歩道が広い。28年前には歩道は、

ほとんど無かったように記憶している。そもそも沖縄の人は長い

距離を歩いたりしないし、暑さの為か自転車に乗る人も少ない。

28年前は緊張しながら、車道の端を走っていたように記憶し

ているが、今回はのんびり幅広い歩道を走る。でも20インチ

のタイヤでは走りが楽しいとは思わない。ただの移動の手段。

うるま市に入り16号線を走ると、ようやく沖縄らしい住宅街

となった。門柱にシーサーが乗っている。海中道路に向かう

前に、長い坂道を登って勝連城址に立ち寄る。海を望む丘。

とてもキレイに整備された公園だが、あまり観光地という感じ

はせず好感が持てる。スマホがあると、Wi-Fiで案内も聞ける。

一の郭からは、これから行く平安座島浜比嘉島が望める。

この時点では小雨が降っていた。予報の降水確率は60%。

勝連城址からは緩い坂を下って、海中道路に向かって行く。

車道沿いに「たこめし」の看板が沢山ある。美観の観点から

撤去すべきだと思うが、何だか食べてみたくなるのも事実だ。

海中道路は、勝連半島から平安座島を結ぶ5.2 kmの道路。

沖縄石油基地への産業道路として、米系石油会社の負担で

1972年に開通した。潮が引けば、歩けるような浅瀬にある。

船舶航行の為に橋が一ヶ所あるが、水面からさして高くない。

その点が、しまなみ海道と一番違う所。両岸が海であること

を除けば、海岸沿いの道を走っているのと、余り変わらない。

平安座島に入って最初に目に付いたのが、なんとローソン。

その昔は、味のある個人商店で弁当を買ったりしたんだが。

まあ沖縄ならではの、菓子パンとアイスティーで朝食にする。

平安座島の約4分の3が石油タンクが並ぶ沖縄石油基地及び

沖縄ターミナル原油基地。左手には大きなタンクが垣間見える。

宮城島に渡ると一気に農村風景となる。道路も狭く歩道はない。

海沿いは断崖で、緩やかなアップダウンを繰り返すようになる。

今回の旅行で一番沖縄らしいと思ったのは、路傍に生える草木。

道路沿いの建物や民家、商業施設にはそれほど沖縄を感じない。

何度もアップダウンを繰り返して、いい加減いやになった頃に、

伊計大橋が見えてきた。橋を渡ると伊計ビーチがあり、多くの

観光客が目指すが、伊計島の入口にすぎず、やや消化不良。

その上に遊泳500円、見学200円という有料のビーチなので、

スルーして集落内に入る。何処を最終地点にするか迷っている。

事前に観光案内も調べたが、島の先端はリゾートになってて

入れないし、最終目的地になるような所は見当たらなかった。

集落を離れて、防風林に沿った細い道を走って行く。やけに

駐車禁止の札が多いと思ってると、防風林に細い道があった。

Where the blue line ran with a bicycle (出典:国土地理院