沖縄2日目の朝、4時半に起床し出発の準備をするが、一向に
明るくならない。5時のニュースを見ていると、東京はもう明るい。
緯度が低いと日の出が遅いのだろう。結局4時45分に出発する。
昨夜泊まった宿は、名前こそホテル・サザンヴィレッジと高級そう
だがプレハブ造りの商人宿風。レセプションでは阪神大震災まで
灘区に住んでいたという、ユダヤ人らしき人が取り仕切っていた。
北中城村の宿から、81号線を中城湾に向かって一気に下る。
更に海沿いの227号線に入る。街路樹のデイゴが咲いていた。
この道はアワセベイストリートと呼ばれて、総合運動公園を貫く。
今回、走ってみると全行程で歩道が広い。28年前には歩道は、
ほとんど無かったように記憶している。そもそも沖縄の人は長い
距離を歩いたりしないし、暑さの為か自転車に乗る人も少ない。
28年前は緊張しながら、車道の端を走っていたように記憶し
ているが、今回はのんびり幅広い歩道を走る。でも20インチ
のタイヤでは走りが楽しいとは思わない。ただの移動の手段。
うるま市に入り16号線を走ると、ようやく沖縄らしい住宅街
となった。門柱にシーサーが乗っている。海中道路に向かう
前に、長い坂道を登って勝連城址に立ち寄る。海を望む丘。
とてもキレイに整備された公園だが、あまり観光地という感じ
はせず好感が持てる。スマホがあると、Wi-Fiで案内も聞ける。
この時点では小雨が降っていた。予報の降水確率は60%。
車道沿いに「たこめし」の看板が沢山ある。美観の観点から
撤去すべきだと思うが、何だか食べてみたくなるのも事実だ。
1972年に開通した。潮が引けば、歩けるような浅瀬にある。
船舶航行の為に橋が一ヶ所あるが、水面からさして高くない。
その点が、しまなみ海道と一番違う所。両岸が海であること
を除けば、海岸沿いの道を走っているのと、余り変わらない。
平安座島に入って最初に目に付いたのが、なんとローソン。
その昔は、味のある個人商店で弁当を買ったりしたんだが。
まあ沖縄ならではの、菓子パンとアイスティーで朝食にする。
沖縄ターミナル原油基地。左手には大きなタンクが垣間見える。
宮城島に渡ると一気に農村風景となる。道路も狭く歩道はない。
海沿いは断崖で、緩やかなアップダウンを繰り返すようになる。
今回の旅行で一番沖縄らしいと思ったのは、路傍に生える草木。
道路沿いの建物や民家、商業施設にはそれほど沖縄を感じない。
何度もアップダウンを繰り返して、いい加減いやになった頃に、
伊計大橋が見えてきた。橋を渡ると伊計ビーチがあり、多くの
観光客が目指すが、伊計島の入口にすぎず、やや消化不良。
その上に遊泳500円、見学200円という有料のビーチなので、
スルーして集落内に入る。何処を最終地点にするか迷っている。
事前に観光案内も調べたが、島の先端はリゾートになってて
入れないし、最終目的地になるような所は見当たらなかった。
集落を離れて、防風林に沿った細い道を走って行く。やけに
駐車禁止の札が多いと思ってると、防風林に細い道があった。
Where the blue line ran with a bicycle (出典:国土地理院)