摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

28年ぶりの沖縄サイクリング 2日目後半・・・2017年4月26日

防風林を抜けると、砂浜と大海原が見えた。ああ此処でいいや

と思ってしまう。今日の目的地は此処にしよう。伊計島の北端に

来たつもりでいたが、実は南東端に過ぎないことは後で知った。

でもサンゴの清浄な砂浜と雄大な景色は、今回のサイクリング

の最終地点にして十分だった。アイスティーでしばらく休憩する。

肉厚な植物が生えている。今まで沖縄の浜では見たことがない。

帰ってから検索してみたが、何という植物なのか分からなかった。

防風林にはアダンの木が多い。一見するとパイナップルのよう。

だが、外側の果実は熟すと、花弁のようにポロポロ落ちている。

防風林の入口に、こんな看板があった。28年前にはなかった

はずだ。今の沖縄は有料のキャンプ場も少ない。それには住民

の迷惑という以上の歴史があるが、ここでは触れないでおこう。

防風林に沿って走ると、集落の南に出て対岸に宮城島を見る。

まだ10時半だが、綺麗な浜に出会ったことで満足してしまって、

これ以上伊計島を観光する気もなくなった。本島へ戻るとしよう。

再び伊計大橋を渡って宮城島を走っていると、「見学と絶景が無料

ぬちまーす製塩工場」という看板を見る。まだ時間も早いので寄って

みることにした。工場までは幹線道路から脇道に入り数百メートル。

駐車場には観光バスやレンタカーが多数で賑っている。製塩過程

が覗けるようになっているが、土産店とレストランがメインの施設。

工場の隣に遊歩道の整備された、果報パンダという景勝地がある。

此処は確かに絶景だった。家族は友人に簡単な土産物を買えたし、

立ち寄る価値はあったと思う。兵庫県からの修学旅行生も来ていた。

幹線道路に戻り平安座島を目指す。この時は薄日も差していた。

宮城島と平安座島の間は川のような水路で、短い橋を渡るだけ。

沖縄石油基地からは、幅広い側道というか歩道を走って行ける。

平安座島まで戻って来たが、まだ早い浜比嘉島にも寄ってみよう。

浜比嘉大橋では競輪選手がロード練習していた。競輪場のない

沖縄だが、練習環境を求めて移住したりで、登録選手は9名いる。

浜比嘉島に渡ったのは12時を過ぎた頃、家族は「たこめし」に

魅かれていたようだが、ハム的には、丸吉食品のもずく天ぷら。

かにもずく天ぷら380円。少々お高いがボリュームもあるし、

なによりその形が面白い。もずくコロッケ120円も二つ頂く。

半屋外の席でサンピン茶を頂きながら、ゆっくり休憩出来た。

再び浜比嘉大橋を渡り、海中道路から37号線に入る。既に

肌が日焼けでヒリヒリしている。晴天だったらどんなだろうか。

道路沿いに面白い横断幕をよく見かける。中学校の同窓会の

案内や、沖縄出身の野球選手が1勝したというもの。学習塾

には塾生が、学校の期末テストで一番だったと幕が掛ってる。

気軽に横断幕を作って掲げるのは、韓国と似ている。33号線

丘を越えて行く。地図で見ると平坦なようで実際は坂が多い。

イオン具志川店や、ヤマダ電機のある前原交差点で右折し、

85号線に入る。此処からは、長い坂道を延々と登って行く。

嘉手納基地に突き当たって南に向かっても、まだ坂道が続く。

沖縄市から北谷町に入ると、ようやく下り坂になった。58号

線に出ると全国チェーン店が並んで、内地と変わらない風景。

今日の宿は北谷の中心地にある、Mr,Kinjyo in CHATAN1

部屋はやや狭いが新しく電子レンジや冷蔵庫洗濯機があり、

浴室乾燥機があって洗濯物もすぐ乾く、それで一室4700円と

我々には最高の宿。今日もスーパーで買い物して部屋で夕食。

Where the blue line ran with a bicycle (出典:国土地理院