摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

夙川河口から観音山(せせらぎコース)を目指す

4月9日の日曜日。久しぶりに家族に時間が出来たので山に向かう。

先週は、まだ咲いてなかった夙川河畔の桜も、もう咲いているだろう。

予報では早朝は雨だが、日中は晴れるというが、全くあてにならない。

西宮市大浜町の海岸に出ると懐かしい景色が。県立海洋体育館。

遠い昔に、ディンギー(ヨット)を借りて、何度か帆走したことがある。

もう艤装の仕方も忘れてしまった。その頃の海はもっと汚かったな。

なぜか蘇鉄の生えている砂浜を、夙川河口に向かう。残念ながら

浜沿いに夙川に入る事はできず、一旦堤防に上がって車道を行く。

浜夙川橋から上流を望む。先週は全く咲いていなかった桜も満開。

長く神戸市内に住んでいたが、夙川の桜を見に来たことはない。

電車賃を払って足を延ばさなくても、市内にも桜の名所は多い。

今日は堤防より一段下の歩道を進んで行く。朝から人出は多い

が、シートを広げ花見の用意をしている人は、先週よりも少ない。

昨夜の雨が影響しているのだろう。今日も怪しげな空模様だ。

阪神の香枦園駅を抜け、次にJRの線路を潜って進んで行く。

阪急夙川駅の南側は、老大木の桜が見事。人出も多くなる。

駅前のマクドで、昼ごはん用のソーセージマフィンを購入し、

再び夙川に戻る。下流より一段と人が増え混み合っている。

だけども先週には大勢見かけた、外国人の方の姿は少ない。

夙川沿いに続いた桜並木は、阪急甲陽線の鉄橋で終わる。

それよりも上流は桜の木は数本しかないが、人も少なくて

花見には穴場かも。夙川上流緑道を進んで銀水橋に至る。

銀水橋の袂から北山公園に入る。展望台への遊歩道を進む

が、北山池に行きたくて、道が左岸へ渡る所で右岸の踏跡に

入る。踏跡は途絶えるが、妙龍寺対岸の斜面を登って行った。

胸まで埋まるシダ藪を漕いで登って行く。昨夜の雨に濡れた

シダ藪が重く歩き難い。今朝咲いたミツバツツジが色鮮やか。

雨露でズボンを濡らしながら飛び出たのは、北山池横の巨岩

のピークだった。足元に北山池を望む思った通りの場所に出た。

北山池との標高差は僅かしかないのに、展望はすこぶる良い。

池畔のベンチでリンゴ一個の小休止。北山池は南北に三つあり、

この池は一番南。とても良い所なのに素通りするハイカーが多い。

一番北の池からゴロゴロ岳方向を望む。台形に見えているのが、

観音山だろうか。まだまだ遠いよう。湿気が多くて生暖かい気温。

公園を抜けて貯水池に到着。ここも先週とは変わって桜が満開。

夙川沿いを歩いてきた桜の木は沢山見たが、此処は一段と見事。

伸びやかに枝を伸ばした大木が並ぶ。夙川よりは人出も少ない。

貯水池畔には枝垂れ桜。花見も家族連れが多くて夙川より静か。

貯水池から鷲林寺バス停に抜け、おなじみの案内板。今日は

まだ歩いてない「せせらぎコース」を行こう。頂上には寄らない。

若宮神社の裏側に回り込むと、せせらぎコースのスタートだ。

谷に向かって道が続き、しばらくで下流からの道と合流する。

「せせらぎ」とは、ちょっと違うような気もするが、谷沿いに

登って行くと旭滝に至る。いかにも滝行に適した水の落ち方。

この道は随所に石段が設けてあり、かつては奥池へのメイン

コースだったと思われるが、今は歩く人も少なくなったようだ。

斜面で道が流された所では、道がか細くなっている所もある。

飛び出た場所は観音山の頂上より、かなり西の稜線。今日は

頂上には寄らない。斜面には白いタムシバが咲き始めていた。

ゴロゴロ岳に向かう稜線に展望岩がある。先週も昼食休憩

した同じ所。今日はソファーの形をした大きな岩に座り込む。

食事を終えた頃には、今にも降りだしそうな空模様だった。

今日もゴロゴロ岳頂上には寄らずに、剣谷町への道を下る。

下部は展望の広がる細尾根。距離は短いが気持ちの良い所。

大阪市内のビル群がボンヤリ見える。夜景はどんなだろう。

剣谷町の邸宅の庭木で、また花見をしながらブラブラ下る。

毘沙門町から苦楽園一番町に出て、中新田緑地の桜が見事。



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