摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

夙川河口から観音山(Bコース)を目指す

4月2日の日曜日。今日も家族は多忙で朝早くに出ていった。

先週の風邪がぶり返したので、自宅で静養しようと思ったが、

暖房の無い家の中よりは、外の方が暖かそうだ。散歩しよう。

9時20分、スタートは河口の浜夙川橋。どうせなら波打ち際

から歩けばよかった。次回はそうしよう。東風が意外に冷たい。

夙川沿いの桜はチラホラ。二分咲きとも言えない状況なのに、

朝から桜を見に来たという風の人が多い。まあ自分もその一人。

染井吉野以外は、満開になっている木もあるが、数は少ない。

阪急夙川駅に近づくと木も立派になる。桜を見に来た外国人

の方々も多いが、ちょっと早かったね。盛期には見事だろう。

阪急夙川駅から上は人出がぐっと増え、花見の用意をして

いる人も多くなる。警備員も出動していて、何事かと思うと、

第51回 西宮さくら祭が開催されるそうだ。桜の開花状況に

合わせて日程は変えられないのかな。でも荒天よりはましだ。

関西学院のアカペラサークルが舞台でリハーサルをしていた。

阪急甲陽線の鉄橋まで来た。今まではこの手前で車道に

出て歩く事が多かったが、今日はこのまま進んでみよう。

鉄橋を潜る道が左岸に続いている。夙川上流緑道という。

鉄橋を潜った先の風景が今日一番心に残った。中洲の緑

が色鮮やかで春を感じる。正面に見えるのが昨年10月に

散々道に迷った甲陽園西山町。傾斜19度の道があるはず。

北夙川橋を潜ると、目指す観音山が見えた。まずは手前の

北山公園を抜けなければならない。手前の橋は越木岩橋。

閑話休題摩耶山でもアカペラのフェスをしたらどうだろう。

アンプやスピーカーは使うが、昨年まで行われたマヤサクラ

フェスのように大音響で耳をふさぎたくなることはないだろう。

夙川上流緑道は河原を離れるが、左岸沿いに続き銀水橋

袂に至る。82号線を渡ると案内板があり北山公園に入れる。

入口にはコンクリートで人工的に作られたような小滝がある。

この夙川の流れに沿って、妙龍寺に向かう道もあるが今日は

北山池に行ってみたいと思う。とりあえず西の方向へ歩くと・・。

やたら大風呂敷な私製道標があった。現在地は公園入口で、

行きたいのは、北山池に過ぎないのだが、まあ矢印に従おう。

公園の道だけにグルグル迂遠に回って、北山池に到着した。

とても美しい所で、季節を変えて何度も訪れたい場所だった。

公園の道は、直線的に貯水池へ向かわない。今まで車道を

歩くことが多かった理由。今日の様に時間を気にしなければ

通っても良いかな。公園入口から1時間近くかかって貯水池。

貯水池畔の枝垂れ桜もまだまだ。人出も普段と変わらない。

鷲林寺のバス停に出て、また観音山の案内板を見てみる。

歩いたことがないのは、せせらぎコースと破線の南コース。

鷲林寺裏の墓地の下を南に進む。西宮聖母修道院の設けた

フェンスに沿って登ると、堰堤に遮られて南側の尾根へ登る。

最初の内こそ樹林の中の道だったが、尾根に出ると露岩帯。

パノラマコースがあるからには、他のコースは展望が今一

なのかなと思ったら、ベルナールも南コースも展望が良い。

尾根上に新神戸線三五鉄塔がある。右上には観音山の頂

上岩場が見え、ハイカーの姿も見えている。少々騒がしい。

頂上は一投足。10名程のハイカーがおられ休憩は止めた。

ゴロゴロ岳に向かう途中の展望岩で昼食にする。夙川の

マクドで買ったソーセージマフィン。阪急夙川駅近くには

3軒もブランジェリーがあるが、今の境遇では致し方ない。

ちなみにビールは、100円割引券があったので買った物。

ゴロゴロ岳頂上には寄らず剣谷に下る。広い意味でのゴロ

ゴロ岳山域を楽しむには、頂上に寄らない方が良いだろう。

今日はガベノ城のピークに寄らず下る。新しい私製標識が

かかっていた。西宮市が公設道標を設けないので有用だ。

ガベノ城の剣谷コースも展望が良い。この剣谷は谷の名

ではなく町名だろう。左側から中央にかけては北山公園。

更に中央から右側に、夙川沿いの松並木が伸びている。

「心に鍵を・戸に鍵を」がスローガンの剣谷町に下った

後は、北山公園に向かわず車道沿いに、甑岩町を下る。

一旦は夙川にも近づくが、花見客の混雑で歩き難そう。

どうも花見は咲いていなくても出来るらしい。夙川よりも

一筋二筋、西側の道を歩いて帰るが、常になく賑やかだ。