摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

摩耶ケーブル友の会卒業山行(後編)杣谷から山寺尾根へ

3月30日(木)は、大月橋から登り長峰山の肩を越えて、長峰第5

堰堤工事の際の、架線場跡まで下ってきた。此処から杣谷に下り、

やはりコメント欄から教えて頂いた尾根を登って、掬星台に向かう。

対岸に見える尾根がそれだろう。左下に摩耶第2堰堤が見える。

摩耶堰堤〜摩耶第3堰堤間の右岸は岩の脆い所が多く、落石を

杣谷道に落とすのではと危惧して、あえて入らなかった山域だ。

架線場跡から少し下ると、岩ケ谷の摩耶第5堰堤に下る道がある。

堰堤工事中の作業道に違いない。余程下ってみようかと思ったが、

どうも先が土砂崩れで、道が流されているように思えたので止めた。

大人しく杣谷に直接下る尾根を辿る。この道は堰堤工事に先立ち

架線の支柱を作る為の通勤路だったので、先ほどの道に比べると

細いし荒れ始めている。尾根の末端は階段状の岩場となっている。

15時00分、杣谷に降り立つ。最近なぜだか流れの中の岩が、

白く染まっている。上流から石灰か何かが、流れたのだろうか。

対岸に渡り杣谷道を少し登ると、黒く太いケーブルが横たわってる。

ケーブルの向こうは浅い谷で、その谷に向かって右手の尾根を辿る。

適当に登って行くと古い道跡に出合う。路肩を岩で固めてあるよう

にも見える。一瞬この道が、山寺尾根まで登るかと思い辿って行く。

残念ながら道跡は、さして高度を上げず、杣谷に平行するように

上流に向かって行く。これは違うだろうと少し戻り尾根に転換する。

この尾根にもイノシシは多いらしくて、獣道が縦横に走っている。

いざ入ってみると、岩場も少なく斜面の斜度も緩いので、落石の

危惧は老婆心であったかなと思う。藪は薄くて歩きにくくはない。

尾根に乗りきると、東側に眺望があった。岩ケ谷、長峰山頂上、

摩耶第5堰堤、六甲線一二鉄塔が見えた。この後は展望は無い。

下部は、一面が猪に踏み荒らされてる。よほど頭数が多い

のだろうか。これでは踏跡があったとしても、すぐ消えるだろう。

中腹部に至ると、猪の獣道も少なくなる。やはり切り開きや

枝打ちした跡などは見当たら無い。それはそれで好ましい。

さらに登ると巨岩が出てくる。尾根の北側に多い。これが

古い地図で「岩ヂャレ」と、記されている場所かと思われる。

写真では表現しにくい景観だが、巨岩が積み重なり壮観だ。

尾根を登りきると「岩ヂャレ」の最上部に出る。長峰山を

西に正対してみる事が出来る。やや日が陰りかけている。

展望を楽しんだら、西側へ緩やかな細尾根を辿って行く。

難なく山寺尾根の一般道に出る。掬星台までもう一登り。

16時50分、掬星台に到着。相変わらず最後の階段道は

好きになれない。今日は平日なので掬星台の人影もまばら。

紅梅が花を咲かせ始めていた。久しぶりに夕陽や夜景を

見てから帰ろうかなと思ってたら、ロープウェイ最終便は

17時30分とアナウンスがあり、あわてて改札に向かった。

そうか平日は夜景は見れないんだ。外国からの観光客は

平日でも来たいと思うんだけどな。ロープウェイの車中から

長峰山と山寺尾根。もしかすると此れに乗るのも最後かも。

正式には「まやビューライン・サポータの会」というのだが、

どうも言いにくい。一年間5000円で乗り放題だけど、この

半年は数回しか乗らなかった。29年度以降は更新しない。

家族から、何処を歩いているのか分からないとクレーム

がついたので、地図を張りつけた。(出典:国土地理院

赤色のラインが前編で。青色のラインが後編で歩いた所。