摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

摩耶ケーブル友の会卒業山行(前編)大月橋から長峰山横断

3月30日は、朝からボーっとした天気だった。曇りのような、

それでいて上空は晴れていそうな。スモッグか、春霞なのか。

3月一杯で摩耶ケーブルの年券が失効する。で明日は病院。

今日が使用できる最終日。家計と相談して29年度の更新は

諦めた。最後にもう一歩きしたい。残念だけど家族は今日も

多忙。六甲道駅からブラブラ歩いて、大月橋まで登ってきた。

午前中は銀行との不毛な戦いに費やし、大月橋に到着したの

は、既に11時30分。大月橋の東詰から六甲川の河原に下る。

南側の豪邸は管理物件になってから、数年経つのにまだ空家。

難なく河原に降り立つが、草木の茂る夏には苦労するかも。

渇水期なので、水量も少なくて容易に渡渉できた。左岸に

トラロープが張ってあったが、河川調査云々という事らしい。

右岸に渡って斜面を見上げれば、すぐ取り付きらしい所が

分かった。これから登ろうとする尾根は、以前にコメント欄

から長峰大好きさんに教えて頂いた。獣道が斜上している。

尾根下部にはイノシシが、よほど沢山生息しているらしい。

古い道跡かと思うほど、踏みつけられている。取り付きは

少々急だったが、その後は比較的緩やかな尾根筋となる。

小道のようにも見えてるが、歩いてみると土が柔らかくて、

踏跡という感じでもない。立派な獣道というのが適当かも。

古い伐採地があり、六甲川を挟んで天望山を望む。何度か

歩いたがここ数年遠ざかっている。ムベの多い尾根だった。

中腹から照葉樹の森。途端に獣道が減るが藪は薄いので

歩き難くはない。淡々と登って行くと、高圧線の下で樹木が

一定の高さに切り揃えてある所に出た。此処は知っている。

2014年1月12日に、大月橋の西側へ下った時のことだ。

後は幅の広い尾根を、高みに登って行くだけ。予想通りに、

椎の大木が3本ある所で、伯母野からの一般道と合流する。

長峰山の肩の伐採地まで登り、道端に座込み昼食にする。

以前はもっと展望が良かったが、灌木が大分伸びてきた。

13時30分。ハチノス谷の東尾根分岐。今日は長峰

頂上までは行かずに、久しぶりに此処から下ろうと思う。

雨水計は健在。これを見ると東尾根だと再認識できる。

少し下ってハチノス谷源頭部に下る踏跡に入る。朽ち木

バリケードされてるし、その向こうの木も倒れかかって、

以前に比べると分かり難い。普通は行き過ぎちゃうかな。

下りつくのは通称「倒木広場」。ハチノス谷を遡行して

くると、此処を終了地点として尾根に上がる人が多い。

此処から、右岸の歩き易い所を選び適当に下って行く。

すると自然に、ハチノス谷西尾根の巡視路に合流する。

やや変わった地形で、長峰山では好きな場所の一つだ。

六甲線一二鉄塔の周囲が、関電が最近伐採してようだ。

やけに展望が良い。摩耶山頂も良く見えるようになった。

一二鉄塔から巡視路を離れて、西に下る支尾根に乗る。

最初は藪が濃くて、北に下り過ぎた。背の高い松の木を

目印に方向を修正する。棘のある木が多くて歩きづらい。

登りだと良く分かる踏跡が、下りだとやや分かり難くい。

しばしば踏跡を外すが下るにつれて、明瞭になってくる。

14時30分に今日のハイライト、摩耶第五堰堤建設時の

架線場に到着した。前回来た時より土砂が安定している。

此処も好きな場所。杣谷両岸の険しい尾根が雄大だ。

誰も信じないだろうが、ハムはカナディアンロッキー

似ていると思う。でも午前中の方が光線の具合は良い。

家族から、何処を歩いているのか分からないとクレーム

がついたので、地図を張りつけた。(出典:国土地理院

赤色のラインが前編で。青色のラインが後編で歩いた所。



摩耶ケーブル友の会卒業山行(後編)に続く。