摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

荒地山の道畦谷中俣南稜(仮称)左コース?

先週の水曜日から風邪をひき(たぶん)、ずっと寝込んでいた。

働いていればインフル検査もしただろうが、まあ寝てれば治る

だろう。だが以外に重く、結局5日間も完全に引き籠っていた。

月曜に少しましになり、今日は家族に「郵便局のATMで記帳を

しろ。」と言いつけられた。実の所、ハムはATMを操作するのは

人生初。適当に突っ込んだ通帳にちゃんと印字されて感心する。

重要なミッションを終えて、荒地山の道畦谷に向かう。季節は

ハムが寝ている間に進んでいた。芦屋川沿いのトラバース道

に入るとミツバツツジが咲いていた。摩耶山はどうだろうかな。

道アゼ谷第二堰堤を越えたのは、11時30分。阪急芦屋川から

だと1時間半もかかっている。まあ病み上がりだから仕方ないか.

平日だがトラバース道に入って、二人のハイカーに出会っている。

毎日が日曜日な人は大勢いる。道畦谷の中俣と右俣出合の滝。

ここからは右岸沿いに中俣南稜の末端へ回り込む。前回は右の

尾根道を歩いたが、左の涸沢にも踏跡があるので行ってみよう。

涸沢というよりは大岩のガレといった方が適当かもしれない。

てっきり沢沿いに踏跡が続くと思ったが。濃い藪に阻まれる。

歩き易い所を進んで行くと、自然に左の尾根に登ってしまう。

前回に、中俣南稜の展望岩から谷に下る道が有るのを見た

ので、当然谷通しに道が通じていると予想して来たのだが・・。

何だか見覚えのある尾根に出たぞ。上から振り返った写真、

左側が今登って来た踏跡。そして右側が道畦谷南尾根の道。

どうも道畦谷南尾根の中腹辺り。顕著な細尾根が終わり

樹林帯の斜面を登る所に出てきたみたいだ。仕方ないな。

とりあえず登ってしまおう。しばらく登って行くと、もうすぐ

巨岩帯に出るという所で、谷側へトラバースして行く道が

あった。上の写真、南尾根の本来の道は左上に斜上する。

そのトラバース道を少し進むと、北側にオレンジ色の苔の

生えた巨岩が見えた。これは正に中俣南稜の展望岩だな。

先ほどから踏跡でなく道と言っているが、それほどに良く

踏まれている。浅い谷まで進んだ道は、そこから直上する。

このまま展望岩の基部まで登り、ボルダリングのスタート

地点へ通じていると予想してたら、意外にも展望岩から

離れるように右側の斜面を上がって行く。ん何か変だぞ。

岩の基部に行く分岐も見当たら無いまま、展望岩の上に

出てしまった。とすると此の道は、ボルダリングの為では

なく、単に展望岩への、バイパスとして利用されてるのか。

此の展望岩の上には、錆びたリングボルトが三つあるの

みで、現在もボルダリングに利用されている様子はない。

結局、前回に上と下で見た二つの踏跡は繋がっていず、

それぞれ違うバイパスだったということ。特に上の道は

良く踏まれていたので、世間的には知られてるのかな。

道畦谷中俣南稜の展望岩から、南尾根の道に合流し、

ボルダー群の上に出ると、平日なのにハイカーが多い。

荒地山頂上を越えて、なかみ山まで進んで休憩しよう。

なかみ山から六甲山方向。今年に入ってから、西おたふ

く山、五助山尾根、石切道と歩いたので、ようやく山名を

同定できるようになったが、やはり好きな山域ではないな。

昼食は家族の作ったポーク・ビーンズをパンに挟んだ物。

温める為水を加えすぎ色が薄くなった。ノンアル・ビール

は、コンビニで貰った試供品。食事中にも5組通過された。

平日だというのに荒地山は人気上々。食事の後は風吹岩を

経由して魚屋道を下る。摂津本山への道を分けた後、地獄

谷方面に下る道に気がついた。気になって少し入ってみる。

高圧電線下の伐採地に出ると、展望の良さそうな岩場が

あった。ロックガーデンを一望できる好展望台だ。魚屋道

から僅か数十メートルの所。と思ってると雨が降って来た。

慌てて魚屋道に戻り下って行く。今日も雨具は持ってない。

寒冷前線の通過による雨だから、すぐ止むかなと思ったら、

下山して阪急の高架を潜るまで降り続いた。かなり濡れた。

病み上りの身で、ずぶ濡れもどうかと思う。それに摩耶山

なら「かわいそうな人」も、芦屋の高級住宅街なら不審者。

二三発見のあった山行だが、それほど楽しくはなかった。

荒地山は人が沢山入り過ぎて、景色も道も人工的な感じ。

それでも交通費を使わず行ける山域なので、仕方はない。