摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

西目山(312m)・・・・・・山口県・防府市・・・2017年3月11日

今朝は暗い内に起床し、薄明るくなってから天神山を下山した。

萩往還の道に沿って北上し、道路脇のコンビニで朝食と食糧の

補給を済ませた。コンビニをこれほど便利だと思った事はない。

佐波川から眺める西目山と右田ヶ岳。右側の右田ヶ岳が標高

が高いせいもあって、どうしても立派に見える。一瞬、右田ヶ岳

だけ登っても良いかなという思いがよぎる。いや計画通り行こう。

標高が低いので二つ登っても、その日中に青春18きっぷ

芦屋へ帰れるだろうという曖昧な計画。コースタイムは検証

していない。既にこの時点で道に迷っている。国道は何処だ。

佐波川を西へ国道262号線の橋まで行かず、手前の橋で

渡ってしまったので、住宅街の中に入ってしまった。新幹線

の高架で位置が分かり、北から迂回して262号線に出た。

大日古墳の看板を目印に西に入ると、しばらくで西目山の

登山口の道標に出合う。この辺りに少ないアパートが目印。

墓地でメールしたり荷物を調えたりして、8時45分に出発。

暗い内に起きて活動した割には、遅い時刻になってしまう。

神社までは石段があるが、その後は素朴な雰囲気の山道。

登るにつれて雑木林の中に、幾つもの巨岩が現れ始める。

20分程登ると展望岩に飛び出した。手元の概念図上の

第1ピークだろう。足元には国道262号線。左側の山陽

新幹線はトンネルとなって、この山の真下を通っている。

北側には右に第2ピーク。左に第3ピークが見えている。

この山には馬酔木の木が多い。馬酔木はもう少し標高の

高い所に生えると思っていたので、もしかすると違うかも。

ネットで良く紹介されている鳥居の片柱。登山道は第2

ピークには登らずに、手前で稜線を第3ピークに向かう。

この鳥居片柱付近から眺める、勇壮な第3ピークの姿。

第3ピークの登りは急ではあるが、階段状の岩を乗り越し

て行くだけで、格別に難しい所はない。南側に見える向島

第3ピークから望む西目山頂上。標高僅か300メートル程

の山ではあるが、奥行きのある稜線が山頂に伸びている。

岩山でありながら植生が豊かな所も魅力だ。来て良かった。

ボーっと景色を楽しんでいたら、御夫婦のハイカーが追い

抜いて行かれた。今日中に帰れるかは、重要でなくなった。

もう一泊することになっても良いから、ゆっくり歩いて行こう。

道脇に紅ドウダンの花も咲いている。漢字で書くと満天星。

第4ピークだったかな。自衛隊防府飛行場が良く見える。

第5ピークからテラス岩と呼ばれる岩場を望む。大きな岩屋

があるので、その名がついたのかと思われる。細長い西目山

頂上南端にあるが、展望の良さかすると本当の頂上より勝る。

登山道は鞍部から登り返し、巨大な岩屋の下を潜って行く。

岩屋から国道262号線を挟んで、東側の右田ヶ岳を望む。

テラス岩の上から、第5ピークを振り返る。後から思えば、

ここで昼食休憩して置けばよかった。陽射しがきつくなる。

北に向かいダラダラと、上り下りを繰り返すと頂上に到着。

10時15分。山頂には三角点と航空標識の柱があるのみ。

展望は東側に僅かあるのみ。狭くて休憩にも適していない。

山頂では休憩せずに、北に向かい進んで行く。どこか休憩に

適した岩場があるのではと期待していたが、一転して平凡な

疎林が続くばかりで、勝坂コースの分岐点まで来てしまった。

休憩は諦め下山することにした。最初の内は疎林の中を下

って行くが、その内シダ藪の中を下るようになる。登た南側

の尾根とは全く異なり、岩もなく植生も貧相で魅力に欠ける。

水流のある沢まで下り、そのまま左岸の林道を歩いていると、

前方から道を間違えたといって、団体のハイカーが戻ってこ

られた。適当な所で右岸の林道に移らねばならなかったよう。

道なりに下って行けば国道262号線に出合う。少し下れば

正面に見えている右田ヶ岳の勝坂コース登山口があるはず。

現在11時20分。15時までに防府駅に帰るのは無理かも。