摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

白川通から真如堂・吉田山へ紅葉巡り

京都にランチしに来るのは3ヶ月ぶり。日帰りでも来れなくはないが、

コスパというより体力的にキツイ。9月から高止まりしていた宿代が

12月第二週から下がった。加え何故か今日だけ特異日らしくて安い。

幾つものホテルが同じ傾向だったので、それなりの理由があるだろう。

例を示すと正月休み明けや五月連休明けの日曜日はビジネス客も居ず、

観光客も少なくて極端な安値が出る。ネットで簡単に調べられる恩賜。

四条大橋を渡ろうとしたら通勤の人達が、スマホを北側に向けていた。

見ると北山が真っ白に冠雪している。市街は昨夜に雨が降ったらしい。

それが山間部では雪だったよう。但しそれほどは寒いとは思われない。

8時前の白川通。紅葉はよく残っているが、まだ観光客の姿を見ない。

花見小路通を渡った先に営業している喫茶店があった。朝食を摂って

ないのでメニューを見たらモーニングが1100円。失礼致しました。

トーストとコーヒーでその値段と思ったけど、後でグーグルマップを

見てみると安くて美味しいとの英語の書き込みがいっぱい。華頂道

親水テラスから行人橋。三つある一本橋を左右に渡ったりし乍ら進む。

岡崎公園から京セラ美術館を回り込み丸太町通に出る。岡崎神社脇の

参拝道から金戒光明寺に入る。正面は車道をグルグル歩かねばならず

徒歩は此方からが良い。昨晩まで紅葉をライトアップしていたらしい。

金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)には何度も来てはいるが、この

五劫思惟阿弥陀仏は初めて拝観。通称アフロ仏として人気があるそう。

三年に一度、天女の羽衣が巨岩を撫でて、その岩が擦り切れ無に帰す。

その時間が一劫だそう。其の5倍の時間が五劫。その間衆生を救う

べく思惟修行されていて、散髪されなかったそうだ。因みに落語の

五劫のすり切れは此処から来ているそう。南の東山山頂公園を望む。

三重塔から北側へ向かい金戒光明寺塔頭である西雲院の辻。此方の

モミジが葉も大きく色鮮やか。それを見て美味しそうと思ってしまう。

天婦羅にしたらどうだろう。辻を曲がってさらに進んで行くと真如堂

すぐ本堂の裏側に出る。先を行く家族が立ち止まって眺めていた景色。

石畳の歩道が続いている様子が気に入ったらしい。見ての通り最盛期。

真如堂と云えば落葉の絨毯、敷き紅葉が有名だがまだ緑の苔が見える。

公式サイトを見ると今年の敷き紅葉はあまり綺麗でないかも。なんて

正直なコメントを記されている。決してそんな事はないと思うのだが。

ハムの好きな景色は庫裏の窓に映る紅葉。条件が揃わないと見れない。

本堂裏の紅葉をゆっくり楽しんだ後は、吉田山に向かうべく西へ下る。

表参拝道よりも南側の脇道が紅葉を楽しめる。昨夜降った雨のせいで

しっとり落ち着いた色合いが好い。早朝に掃除され歩道に落葉はない。

此の場所は三重塔の真下にあたる。紅葉と三重塔を一緒に撮りたいと

思う所だが、何度も試しても難しい。なのでもう諦めて敷き紅葉だけ。

イチョウの大木があるので、本堂裏の様に深紅にならず黄色が混じる。

真如堂の西、真向いの吉田山にに宗忠神社がある。かなり社格の高い

神社のよう。立派な社殿を横目に竹中稲荷社に向かう。沢山の鳥居と

桜の木が立並ぶ様子が人気。だが桜は全て葉を落としてしまっていた。

なので飽き足らず、其のまま北側へ進んで神楽岡借家群の上段に出る。

紅葉の大文字山を間近に望む。此の付近は真如堂より標高が高いので

最盛期を過ぎた感は否めない。吉田山の山頂は目指さずに折り返そう。

神楽岡借家群は大正時代に京都大学の教授用に作られた高級賃貸住宅。

大きな間取りで銅葺き屋根が特徴。此処に来初めて数年だけど何だか

銅葺き屋根の家が少なくなったよう。葺き直されたり建替えられたり。

それは仕方ない事。南側に向って戻って行く。途中で尾根筋に出ると

茂庵というカフェがある。不便な場所だが開店前に大勢が並ぶ人気店

だったが、現在は月の半分も営業されていない。今日もお休みのよう。

茂庵から尾根筋の歩道を下って行くと、路傍の三等三角点に気付いた。

点名も吉田山。測量の都合だろうが山頂は北側の標高点121m地点。

此処は標高105mと随分低い。隣は公園になっていてトイレもある。

公園から西へ向えば吉田神社の本殿へ出たのだが、知らずに南側の

草深い道に入る。やがて宗忠神社からの車道に飛び出て、そのまま

西へ下る。京大吉田寮を過ぎると裏路地を拾って四条河原町へ戻る。



今日のBGM


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