摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

多宝塔から駒ヶ林に登る・・・・・広島県・宮島・・・2017年3月12日

昨日は下山が遅くなり、青春18きっぷでは芦屋まで帰れなく

なってしまった。防府市内でもう一泊したが、今日はただ帰る

だけでは勿体ない。どこか山に登れないかスマホで検索する。

宮島には過去2度来ているが、未だに弥山には登ってない。

JRの宮島航路青春18きっぷで乗船できるので、山として

は、それほど魅力的でないが、この際登ってしまおうと思う。

潮の満ちた厳島神社を見るのは初めてだ。拝観料がいるので

神社の中には入れない。背後に屹立するのが駒ヶ林という山。

事前に下調べはしてないので、スマホで付け焼刃に検索する。

登山道を案内するというブログを見るが、なかなか分り難い。

宮島は狭い土地に建物が密集し、通りも入り組んでいて複雑。

きっちり迷ってしまって、最後は道端にあった案内図に頼った。

9時15分、多宝塔コース登山口到着。上の写真の2軒の民家

の間の石段が、登山口と考えると分かり易い。右隣りが宝物館。

背後に大願寺がある。多宝塔が登山口と考えるからややこしい。

今朝は朝4時に起床、防府駅5時19分の列車に乗車。宮島口

駅には、7時34分に到着したが、コンビニで食料を買ったりして

宮島に渡り道迷いもして、結局歩きだすのは9時20分になった。

昨日に引き続いて、自分の思った通りに予定が進まない。恐らく

要領が悪いのだ。今日は早めに下山して、余裕を持って帰りたい。

多宝塔上の取りつきに、広島県の名で立入禁止のテープがある。

理由は示されてないが、登山道を通行禁止にする意図ではない

ようだ。多くの観光客が展望を得るために斜面に登ることにより

一帯がハゲ山になっていることを、憂慮した為のように思われる。

取りつき付近は荒れていたが、すぐ穏やかな照葉樹の道となる。

観光協会の推奨する3本のコースは、何れも谷道なので登る気

がしない。多宝塔と博奕尾コースをネットで知り、歩くことにした。

道標はないが良い道が続く。多くのハイカーが歩いているはず。

前方に駒ヶ林西面の垂壁が見えるが、角度が小さく分かり難い。

さして展望の良い道ではない。照葉樹や針葉樹の暗い森の中。

淡々と登って行く。それでも所々で、海が望めるのが気持ち良い。

標高が上がると巨岩が現れる。休憩に良さそうな平たい岩。

左が弥山。右が駒ヶ林の頂上だろう。休みたいけど先を急ぐ。

尾根の西側の岩に乗ると、駒ヶ林の険しい姿が見えるのだが、

やはり角度が浅く、西面の絶壁は見えなくて、残念に思われる。

道は尾根のやや東寄りについている。桃が二つ並んでるような

巨岩の所は直進も出来るが、二つの岩の間を通り進む道もある。

枯れた根を階段替わりに岩場を登る。変化があって楽しい所。

その上は尾根上に巨岩が露出し、此処は東西が抜けている。

遠く芸北の山に雪が残っているのが見える。山頂には西側の

眺めがないので、此処で見ておこう。ただし足元は断崖絶壁。

少し進めば一枚岩の駒ヶ林頂上。下山口に立入禁止テープ

は無いので、やはり取りつきの立入禁止は部分的な物だろう。

頂上に付いた直ぐ後に、小学生を含む家族連れも登ってきた。

駒ヶ林という名の由来は知らないが、頂上の様子からする

と、竜ヶ馬場という名の方が、ふさわしいようにも思われる。

弥山の頂上を眺めながら、ミニあんぱん3個の昼食休憩。

ふと時計を見ると11時20分。標高500mの山に2時間も

かかったのか。どうにも足が遅く情けない。早く先に進もう。