摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

荒地山の道畦谷中俣南稜(仮称)を登る

3月5日の日曜日、朝の内は晴れていた。午後からは曇るようだが

雨は降らないという予報。1日に登った岩籠山の筋肉痛が土曜まで

残っていたが、今日は足が軽い。近場で何処か歩きに行こうと思う。

宮川ではコサギが捕食活動に従事中。ヌートリア君は見当たらない。

岩籠山でのことを反省し、歩幅を広げて早目に歩いてみようとする。

阪急芦屋川駅を経由して、芦屋川右岸のトラバース道を歩いて行く。

道畦谷の第二砂防ダムを越え、中俣と右俣が分かれる二俣下まで

来た。此処まで自宅から2時間以上掛っている。ちょっとウンザリだ。

この二俣下から右岸を下流方向に進み、支尾根の末端に回り込む。

建設省のコンクリ杭が短い間隔で打たれている。概ねこれに沿っ

て踏跡が続いている。思っていたより通行があるようで拍子抜け。

支尾根の末端まで来ると、左手に小さな涸れ沢があり、そちら

も踏跡が続くようだが、今日は右手の尾根に向かう踏跡を追う。

20分も歩けば背後に展望が開け、県道344号線が見えてきた。

最初の内こそ薄い踏跡だったが、登るにつれてハッキリしてくる。

割と最近に枝打ちされていたりと、現在も相当通行があるようだ。

中腹になるとシダ藪と共に岩も多くなる。ガリー状を登って行く。

正面のノッペリした岩が越えられず、右の岩に一旦登り越える。

この日の行程で岩を攀じる様な所は、此処一箇所のみであった。

クレモナのロープが残置されてる所がある。だが傾斜は緩く

登りなら必要ないだろう。多分下降用に設置されてるみたい。

どうもボルダリング用の通行路として、利用されているようだ。

大きな岩場が出てくるが、良く踏まれた踏跡が裾を巻いている。

そういえば宝泉水の上で、ボルダリング用マットを背負った人と

すれ違った。そういう通行が有って踏跡がしっかりしてるのかも。

中々立派な岩もあって楽しく歩ける。一瞬何処を登るんだろうと

思わぬでもないが、踏跡を忠実に辿ると、難しい所は無かった。

夏に藪が繁っても、枝打ちされた切り開きを辿れば良いだろう。

平頂の展望岩に出た。この岩場には南側の谷からも道が上って

来ている。此処から上は、どんどん人の気配の濃厚になってくる。

展望岩から道畦谷を俯瞰する。南尾根の道がハッキリと分かる。

こうして見ると、ハイカーから南尾根とか東尾根と呼ばれている

尾根は、道畦谷中央尾根とでも言う方が、適当ではなかろうか。

北側は道畦谷中俣の左岸壁。右俣の向こうには北尾根が見える。

今思うと展望岩で食事すればよかったが、先を確かめたく進む。

一気に傾斜は緩くなって、背の低い松林の中を真砂の道が続く。

展望岩から上は、かなり通行が多いようだ。岩も人が歩く所が

白くなっている。時折ハイカーの声が、風に乗って聞こえてくる。

すると道畦谷南尾根の道に合流した。この尾根の呼称はネット

上でも一定しておらず、道畦谷東尾根と呼ぶ向きもあるようだ。

中俣と左俣の中間尾根で、今日登ったのはその支尾根である。

合流点で昼食休憩した後は、荒地山頂上には登らず下山する。

数十年前に一度だけ歩いたことのある城山(鷹尾山)を望む。

その時は頂上に近隣の人が勝手に作ったような見すぼらしい

花壇があって、今でいうパラダイス的な雰囲気の場所だった。

それで何となく今まで避けていたが、今日は天気も悪くなって

きたので近道をしよう。幸い花壇はなくなってスッキリしていた。

山城らしい石垣の残る九十九な道を下って行く。南に展望が

開けた場所にベンチがある。予報より天気の変化は早いよう。

雨の降らない内に家に帰りたい。今日も雨具は持っていない。




今日のBGM


今日の山行は、「めじろは(寝てるとき)天使」さんのブログを

参考にさせていただきました。どうもありがとうございました。