摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

道畦谷南尾根を登り北尾根を下る(芦屋・荒地山)

先週は道畦谷から荒地山に登ったが、夕暮れが迫ってたので、

頂上に寄らずに下って、様子見とはいえ不満足な内容だった。

谷の北側にも登山道があるようだし、頂上経由で歩いてみたい。

家を出たのは午前10時前、城山登山口までは、たっぷり1時間。

城山への道を分け、弁天岩へのトラバース道を辿る。これが迂遠。

宝泉水という水場で下らず、斜上する道へ。南尾根の取付きに

到着したのは、午前11時になっていた。よほど足が遅いようだ。

道畦谷南尾根は、最初と最後の数十メートルは岩が露出していて、

面白いが、中間部分は樹林の中で、展望もないし単調で退屈な道。

樹林もほとんど照葉樹で季節感はない。その上、下生えはシダ藪。

それでも時折現れる落葉樹が秋を教えてくれる。今日は蒸し暑い。

谷状の地形を抜けて、この岩に突き当たる。リーチの短い家族は

どうやって登るのかと思っていたら、初見であっさり越えて行った。

岩の中央のホールドを掴み、スタンスを支点にくるりと巻き上がる。

道畦谷南尾根の上部は巨岩が点在し、展望はよいのだが、二人で

休憩できる場所がない。午後1時近いが、昼食は北尾根まで行こう。

岩梯子からの道と合流して、しばらくで分岐がある。古い道標に

紙を貼りつけてある。この行き先表示が、公設の物か分からない。

道畦谷北尾根とあるし、来た方には道畦谷南尾根とも記されてる。

北尾根に向かうのは後にして、一旦は荒地山の頂上に向かおう。

何十年ぶりの荒地山の山頂。一度来たら寄る気がしなくなった所。

先ほどの分岐まで戻り、芦有ゲートに向かう道に入る。だらだらと

下って行くと、「芦屋ゲート」と表記された道標があり、この背後に

東へ進む道がある。これが北尾根に下る道だろうと見当をつける。

阪神大震災後に立てられた看板。当分の間閉鎖すると記されている。

その後、二十年以上経つ。芦屋市はこの道の管理はしていないよう。

しばらく暗い樹林の中を進む。本当に北尾根への道かと疑う頃に、

パーッと前方が開けた。どうやら間違いなさそうだ。お昼にしよう。

奥池の住宅街を望む岩に座って昼食に。風もなく少々蒸し暑い。

昼食を終え、道畦谷北尾根道を下って行く。南尾根に比べ緩やか。

細尾根を下って行くと、方形の岩が三つ。椅子とテーブルのよう。

ここで昼食休憩するのも楽しそう。他にも休憩適地が随所にある。

総じて中斜面が続く北尾根道。ハム的には南尾根道より好ましい。

道畦谷まで下って来た。堰堤を一つやり過ごし、宝泉水に戻る。

元のトラバース道。東側が切れ落ち気は抜けない。城山登山口に

戻ったのは、午後4時過ぎていた。なんと一周5時間も掛っていた。

こんなことでは六甲山頂どころか、東お多福山へも行けそうにない。



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