摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

梅峰山(1303m)・・・・・・江原道・太白市・・・2016年10月8日

前夜から降り始めた驟雨は、今朝になっても止んでいなかった。

予定では市外バスで、寧越に行き鶏足山に登るつもりだったが、

どうも出発する気がしない。ところが正午近くになって晴れて来た。

今から寧越に行っても時間的に厳しい。ならばと観光パンフレット

で見た、梅峰山(メポンサン)はどうだろうか。観光案内所に行くと

12時20分にバスがあるという。何処行だったかな三水嶺で下車。

観光地なので「メポンサン」というと此れに乗れって言われたのか。

見た目は市内バスだけど、市外バスの発着場から出発。1500W。

三水嶺から、車道が山頂近くまでついている。山頂一帯は白菜畑。

車道ばかり歩いてるのもつまらない。左手に現れた山道に入る。

すぐ横に車道があるせいなのか、歩く人は少なく道はよくない。

こんな所にも立派な白頭大幹の石碑がある。韓国の人にとっては

重要な地理感なんだろう。日本に相当する様な物は思いつかない。

頭上に最初の風車が現れた。写真では止まって見えるが、実際は

唸りを上げて回っている。その昔に、中国のウルムチ市郊外で見た

風車群は10基に1基位の割合でプロペラが落ちていた。少し怖い。

白菜畑の縁に出てきた。太白市によると韓国一の高冷地野菜団地

で、20万坪あるという。登山道は畑の柵の外側に細々と続いてる。

一旦車道に出るが、また左に山道が現れる。山頂はそっちのはず。

太白市の観光案内では、三水嶺から約二キロ・徒歩30分という。

立派な道標があった。鷹峰(メポン)山と記されているが、太白市

の観光案内は、梅峰(メポン)山となっているので、そちらに従う。

梅峰山頂上に到着。小さな電波塔と崩れた案内板があり殺風景。

徒歩30分のはずだが、我々は1時間も掛った。なんとも足が遅い。

西側に展望台があった。逆光で景色は良くない。左の山塊が太白山

右が咸白山。山腹にスキー場がある。太白市は日本でいうと夕張市

かつての炭鉱町で、失業対策でレジャー施設建設を進めてるらしい。

展望台から北側を覗くと、風車が沢山集まっている。車で登って来

る人の目的地らしい。帰りのバスの時間が気になるが寄って行こう。

ところで風車はアチコチ別の方向を向いている。いろんな方向の

風に対応するためだろうが、回っているのは全体の3分の1ほど。

風見鶏の様に風車も回転すればと思うが、強度が問題なのかな。

此処がフォトポイント。写真では静かに見えるが、発電用風車を

設置するだけあって、実は凄い風が吹いている。飛ばされそうだ。

太白へ帰るバスの発時刻は14時45分。それを逃すと17時。

既に14時を過ぎている。帰りは車道を歩いたほうが早いだろう。

登山とは言えないが半日を有効に使えた。韓国ではパンフを置い

てるだけという所も多いが、太白市観光案内所では親身に案内

して頂いた。4年前の太白山でも世話になったし、感謝してます。