摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

摩耶東谷・本谷から支流を詰め山寺尾根へ(本谷編)

6月18日は、第3土曜日で快晴。リュックサックマーケットの開催日。

もちろん目的地は掬星台。家族が出店するというので、ボッチ山行。

何処に行こう。先月に摩耶東谷支流を詰め、敗退したのを思いだす。

最後の二俣を左に進んだが、右へ行けば、どうだったのかと考える。

なので今日は右俣を詰めてみよう。だが、それだけではつまらない。

杣谷堰堤の上から摩耶東谷の一般道を辿り、深谷堰堤上から入渓。

今までは、人の匂いの強い沢だったので、入渓をためらっていた。

だが行者小屋に毎週詰めてた人が来なくなり、垣根が低くなった。

入渓してみると、やはり放置された耕作地や小屋掛けの跡もある。

そこは我慢し通過するとゴルジェ状になり。出口は3m程の小滝。

左岸から大木が倒れ込んで、小滝に被さっている。右岸・流心は

登れそうもない。倒木を引っ張って確かめた上、手掛りにして登る。

小滝の上は、扇状の3m程の滝。今週降った雨で水量が多いよう。

ホールド豊富で何処でも登れそうだ。右端に古いトラロープがある。

信用できずに触らず登るが、水量の多さには多少腰が引けている。

左岸の上には、東谷の一般道があるが、それは全く気にならない。

今日も月星ジャガーシグマを履いて来た。庄助ノ谷では滑りまくり

だったが、今日も黒い藻の上は、かなり滑る。その他はまずまず。

次は5m弱の滝が現れる。水心の直登は難しそう。苔の生えた

右岸の側壁が登り易そう。おまけにトラロープまで設置してある。

滝の右岸に不思議な物が有る。すぐ横に水流があるのに手洗い。

昔は此処も、行場だったのだろうか。何もかもが想像に過ぎない。

苔の生えた側壁を、恥ずかしながらトラロープ頼りに登って行く。

一応、体重を掛けて試してみるが、大丈夫そうだったので登った。

だが、ロープを結んでいるはずの木の片方は、痕跡だけしかない。

つまり、木に食い込んだロープを頼りに、登ってきたのだろうか。

その後、良く似たナメの小滝が連続する。月星ジャガーシグマの

実力を試そうと水心に向かうが、やっぱり滑るものは滑るようだ。

だからと言って、フェルトシューズよりも、滑るかというと難しい。

ハッキリしてるのは、朝に下足箱から出した靴を、そのまま履き、

沢も藪漕ぎもこなしてしまうということ。それはそれで良いのかな。

この付近から、一般道がすぐ横を通るが、それほど気にならない。

練習だから、なるべく水心を行こうと思うが、黒い藻が出てくると、

乾いた側壁にルートを求めている。ジャガーシグマも万能でない。

だがフェルトシューズなら、滑らなかったかというとそうでもない。

フリクションには満足しているが、岩質を選ぶ靴底だとも言える。

一般道が交錯して滝が行く手を遮り、その上には深谷第2堰堤。

右岸側壁にルートを求めて、容易に登って行く。水心は難しそう。

深谷第2堰堤に突き当った所で、遡行は一旦終了し堰堤を巻く。