5月22日の日曜日。長峰山の頂上直下で、笹藪を漕いでいた。
急斜面で息が切れる。立ち止まり、ふと足下を見るとなんだろう。
見慣れない物が有る。あ々これは笹の花に違いない。見回すと、
周囲一面に、笹の花が咲いている。綺麗でも壮観でもないが、
60年に一度咲くという笹の花を、図らずも見れたのは僥倖だ。
初めてではない。遠い昔に祖母に連れられ裏山に見に行った。
だが、どんな花だったか覚えてない。天狗塚から杣谷峠に至る
一般道沿いにも無数に咲いていた。この笹の種類はネザサだ
ろうか。少し下って現れるミヤコザサには、全く咲いていない。