昨日の食事を考えると、この旅行の最後の夕食は失敗したくない。
下調べを十分しておらず、宿所の西面(ソミョン)では行きたい所も
思い当らない。いまさら、焼き肉やテジクッパも食べたくない気分。
家族がパブサンはどうだろうという。5年前に伺い美味しかった店。
甘目の味付けで昼食向きだが、味もボリュームも間違いないはず。
地下鉄西面駅の1番出口から地上に出て、500メートル南に下る。
午後4時半という中途半端な時間帯で、まだ店内は空いていた。
夕食時はどうかな。メニューは、シゴルパブサン8000Wの一つ。
二人以上でないと注文できない。相変わらず店員に愛想は皆無。
出てきた料理も、5年前とほとんど一緒。この大根と鯖の煮物が
とても美味しい。もう一つのメインは、豚肉のコチュジャン炒め。
どちらも見た目よりは辛くなくて、どちらかというと甘めの味付け。
色んな野菜が添えられる。料理を包んで食べて下さいということ。
名前は知らないが、肉厚の野菜が味が濃くて、豚肉とも良くあった。
野菜はお代わりも出来るけど、全部食べればお腹一杯で必要ない。
鯖の味噌煮は昆布を敷いて巻いてみると、いっそう美味しくなった。
テンジャンチゲは、釜山らしくカニの足で出汁がとってある。だが、
いつものように塩辛い。この店に限ったことでないが、どうも苦手。
食後は、半シャーベット状のシッケが供される。韓国伝統のシナモン
風味の飲物。ただ提供するタイミングは、アジュマの気まぐれのよう。
隣席の客には、まだ3分の1も食べていない状況で、持って来ていた。
冷水の他に陶器の甕に入った、ヌルンジも供される。この値段の店で、
食器が全て陶器というのは珍しい。店内には綺麗な食器も飾ってある。
前回来た時は座敷中心の店だったが、改装されて全てテーブル席だ。
さして辛く無いし、おかずの種類が多い。肉と魚と野菜というバランス。
初めて韓国に来た人にはお勧めの店。韓国式接客も一興と思いたい。
パプサン
釜山市釜山鎮区釜田洞232−45
営業時間 10:00〜22:00
定休日 旧正月、秋夕