4月10日の日曜日は曇り空だった。杣谷から長峰山頂に登り、
天狗塚で食事を済ませて、ハチノス谷西尾根を下ることにする。
多分中腹より下では、ミツバツツジの開花が進んでいるだろう。
ハチノス谷西尾根は関電の巡視路で、整備されたハイキング道
ではない、下りも最初の内は急斜面。少し下れば緩やかになる。
尾根の上部は高木のミツバツツジが多い。蕾を一杯付けている
株があった。例年なら4月の下旬頃だ。その先の白いのは山桜。
咲いている株もあるが、ほとんどは若葉が先に萌え出ている。
六甲線一二鉄塔まで下ってきた。日当りが良いのに蕾ばかり。
鉄塔から少し下れば満開の株が出てきた。まずまずの咲き具合。
若葉が付いておらず、花だけがフワフワ浮いているようものが、
最高なんだけど。ハチノス谷西尾根は、そこまで期待できない。
驚いたのが此の群落。例年は道の両側に、キレイな花が咲く所
なのに、今年は若葉ばかりで、花がほとんど咲いていないのだ。
花が先に出るか若葉が先に出るかは、個体によって異なると
思っていたのだが、同じ株でも、年によって変わるのだろうか。
どうも条件によっては、花が咲ない株があるように思えてきた。
開花したばかりの花が一番色が濃くて、日が経つほど薄くなる。
夕方近くになって、陽が差してきた。西日に照らされてキレイ。
ハチノス谷西尾根としては、不作ということもなく例年並みか。
若葉と同時に花を咲かせているものが、多いように思えるぐらい。
山寺尾根下部には桜が多い。桜は色んな種類の物が一斉に咲いた。
まあ満足できた開花状況。ハチノス谷西尾根は今日が盛りだろう。
杣谷道に戻り、山寺尾根出合に下ると、白い山桜が迎えてくれた。