北海道スキー旅行の中日は、ルスツ高原スキー場。このスキー場へは、
22年ぶり5回目。人に北海道で一番好きなスキー場は、と聞かれれば
「ルスツ」と答えることにしている。本当は「ニセコいわない」なんだけど。
札幌からは中山峠を越えて公称2時間の道程。必ず渋滞に巻き込まれ、
2時間で行けたことはない。昔は、リフト券の料金でバスの料金もセット。
今は予約制の無料バスが、札幌駅南側の加森観光ビルから出ている。
昔は何時乗っても満員だったが、今日のバスは50%ほどの乗車率だ。
2時間20分程かかり、10時20分にホテルに到着。改装されているが、
30年前に初めて来た時と変わらない外観。減価償却は終わっている。
ところがホテルに一歩足を踏み入れて驚いた。此処はカナダだろうか。
と思うほど西欧人の姿が多い。南半球から雪を追いかけてというような
ボーダー達ではなく、幼児を連れた普通の家族連れだったりするのだ。
羊蹄山は雲を被っているが、こんなに綺麗に見えたのは初めてのこと。
ゴンドラやリフトの搬器も古びている。22年前と同じ設備。コースも同じ。
スキーの不人気は本当のよう。新しく設備投資はする気がないらしい。
雪質は思ったより固い。昨日滑ったオーンズの方が柔らかいぐらいだ。
今年は北海道でも積雪が少ないらしい。西欧人の方々は、ボードより
スキーが多い。メットを被って林間に突っ込んで行かれる。そういえば、
ルスツのホームページの表紙は、新雪の林間を滑る西欧人がモデル。
我々にはそんな技術も無く、ゲレンデ端の新雪を滑って満足している。
午後1時過ぎにレストランへ行ってまた吃驚。北米のスキー場みたい。
レストランの客は4割が外国人。家族連れや年配のスキーヤーも多い。
普通の旅行先として、選ばれているといった感じだ。逆に考えてみると
外国人達がいなければ、スキー場の経営も成り立たないとさえ思える。
ビッグフットも持って来たが、最後までボードで滑った。6時間券が
4700円と強気の設定だが、往復の交通費を考えれば納得できる。
経営する加森観光は、不採算観光施設を買い取り、再生するのが
ビジネスモデル。その昔、レイクタホのスキー場にも駐在員がおられた。
そのスキー場は転売されたらしいが、姫路セントラルパークや北九州の
スペースワールドも経営。良くも悪くもバブル後の日本を象徴する企業。
記事中に書いた西欧人は、ほとんどオージーかもしれません。昨年の
カナダの雪不足を受けて、今年は、北海道に集中しているのかもです。