10月3日の土曜日は、朝から快晴。北海道旅行の疲れはあるが、
家にいるのももったいない。もっとも、麓から登るほど元気はない。
という訳でロープウェイで掬星台。抜ける様な青空が迎えてくれた。
先日の北海道も、こんな天気で毎日過ごせたら良かったんだけど。
いつになくハッキリと、ゴンドラの影が眼下の木々に映っている。
まだ10時なのに掬星台は、早くも歩いて登って来たハイカーで
賑っていた。我々は大阪湾を一瞬眺めてから、黒岩尾根を下る。
アドベンチャーコースの分岐を過ぎて、保安林の看板がある所で、
右の尾根筋の踏跡に入る。笹が被さっているが良く踏まれている。
倒木に足を取られないよう、ゆっくり進んで行こう。小ピークに
達した所で、道が三方向に分かれるが、一番右の踏跡に入る。
道は下るにつれ太くなるが、視界は樹林に遮られ、展望は無い。
下り始めに天上寺の伽藍が見えるぐらいだ。路傍に野草の群落。
桜谷の瀬音が大きくなると、ゲートロック上の三角錐のピークが
北側に見えてくる。手前の木は早くも、紅葉しているのだろうか。
桜谷西尾根道の末端には、小平地があり、休憩に良い所だが、
まだ時間が早く先に進もう。桜谷を渡って、対岸の一般道に出る。
足元に沢ガニがいた。何だかこのカニも、快晴で気持ち良さそう。
徳川道に入り二回目の渡渉点。左手の関電巡視路に入る。橋が
落ちているので、巡視路に誤って入る人が、多いのかもしれない。
以前は笹に覆われ分り難かった、巡視路入口がやけにハッキリ。
途中、山栗の実が沢山落ちてたので、しばらく栗拾いを楽しむ。
新穂高には東西に道があり、東から登る人が多いが、西からの
方が標高差はあるし、見所も多いので、此方から登るのが好き。
お馴染の展望岩に到着。此処は展望は良いが休憩には向かない。
この付近は踏跡が輻輳し迷いやすい。先行していた家族の姿が
見えない。まあ、そのうち来るだろう。青空を見上げて待っていた。
展望岩から、鞍部に下ると急な登りが待っている。とはいえ短い。
途中西側の展望が開けた所がある。山頂は樹林に囲まれてるので、
ここで展望を楽しんでおこう。今日は明石大橋がクッキリ見えていた。
最後にザレた道を登って行くと大岩がある。この岩を回り込むと
狭い新穂高の山頂である。4名位なら腰を下ろして休憩できる。