摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

増水した桜谷の支沢を遡行しドライブウェイに出る

昨日の日曜日は、買い替えた冷蔵庫の搬入と台所の模様替えに、

一日を費やしてしまう。今日は海の日の休日。朝から晴れている。

台風の影響は残っているだろうから、杣谷や六甲川には行けない。

桜谷の支沢に行こう。水量少ない沢だが今日なら期待できるかも。

近畿地方は梅雨明けしたらしい。抜ける様なとまでは言えないが、

久しぶりに見るスッキリした青空。星の駅の温度計は24度だった。

桜谷道の入口に、迂回を即すサインがつけられている。下流から

来たお姉さんが、桜谷出合では膝下まで浸かって渡渉したという。

いずれにしろ靴が濡れそうなので、沢用の足拵えに替えてしまう。

桜谷の水が何時になく澄んでいる。台風による大雨が、泥や落葉、

澱んだ水等を押し流してしまったようだ。陽光に水流が輝いている。

右手の斜面から支流が流れ込む所まで下ってきた。文字の消えた

水色の道標が目印。なかなか良い感じの水量だ。この支沢を登る。

足拵えは済ませているのでメットだけ被り、小橋から入渓する。

最初の小滝はハング気味なので、右岸を立木頼りに小さく巻く。

少し進めば滝というより、緩やかな傾斜の岩床が続く。ほぼ

河床一杯に水流が広がる。いつもなら岩が濡れている程度の

水量しかない所。この沢に入るのは、5度目だが初めて見る。

水流さえあれば小さな段差さえも、小滝に見えるから楽しい。

両岸の尾根が低くなり、両岸の尾根が低く明るい滝。いつも

は印象的だけど、今日は水流の美しさの方が勝り目立たない。

この沢のハイライト10m程の斜瀑が現れる。下段の小滝も

併せれば20m位にも見えなくはない。白布をかけたようだ。

傾斜は緩く階段状で、容易に登れる。最上段は斜度がきつく

なるが、ホールドは多いし岩も固いので、楽しく登って行ける。

いつもなら斜瀑を過ぎると、藪沢を歩くだけになるのだが、

今日はこんな所にも小滝が出現している。水量は減じない。

台風の大雨は、泥だけでなく枯れ枝や藪までも押し流した

のだろうかな。いつもより、はるかに歩き易いことに気づく。

方形の大きな岩がある所。この上は源流らしい風景になる。

いやまだ水流は残っていた。名残を惜しんでゆっくり歩く。

ドライブウェイの手前で傾斜がなくなり、杉林帯に溝を穿ち

細い流れは続くが遡行はもうおしまい。入渓してから1時間。

天上寺前の駐車場北側に出る。まだ12時にもなっていない。

ふと昨日来ていれば、もっと水量が多く楽しかったろうかとも

思うがどうだったろうか。さあ、掬星台へ行って昼食にしよう。