摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

「30年前の記憶」・その5・・・撤収(2015年5月4日)

夜半にフライを叩く雨音に目が覚めた。その後は朝までうつらうつら。

計画では今日も1本沢を登って帰るつもりだったが、もう体力も無い。

予報では、雨は断続的に一日降り続くよう。それを口実に撤収しよう。

ゆっくり朝食を摂って、杠葉尾のバスの時刻に合わせ8時に出発する。

雨による増水が心配だったので、狭いが右岸の砂地にテントを張った。

何処にでもテントを張れると思っていたが、今はそんな平たい場所は、

植林に覆われている。杉林のなかでテントを張る気にはならなかった。

小雨の中、林道を下って行く。この3日間、山中では一人にも会わな

かった。ハイカーはもちろん釣り人にも。静かなゴールデンウィーク

林道から仙香谷出合を見下ろす。愛知川上流域は漁業組合が管理して、

入川料が必要となっている。釣客を優先するため登山者には排他的だ。

林道の入口も閉鎖されている。だが神崎川は魚影薄く釣り人もいない。

帰宅してから5日6日は筋肉痛で歩くのもやっと。7日8日は仕事に

出たがフラフラだった。この記事を書いている9日もまだ疲れている。

土曜日だが外に出る気もしない。一番の変化は、自分達の体力だった。