夜半にフライを叩く雨音に目が覚めた。その後は朝までうつらうつら。
計画では今日も1本沢を登って帰るつもりだったが、もう体力も無い。
予報では、雨は断続的に一日降り続くよう。それを口実に撤収しよう。
ゆっくり朝食を摂って、杠葉尾のバスの時刻に合わせ8時に出発する。
雨による増水が心配だったので、狭いが右岸の砂地にテントを張った。
何処にでもテントを張れると思っていたが、今はそんな平たい場所は、
植林に覆われている。杉林のなかでテントを張る気にはならなかった。
小雨の中、林道を下って行く。この3日間、山中では一人にも会わな
かった。ハイカーはもちろん釣り人にも。静かなゴールデンウィーク。
林道から仙香谷出合を見下ろす。愛知川上流域は漁業組合が管理して、
入川料が必要となっている。釣客を優先するため登山者には排他的だ。
林道の入口も閉鎖されている。だが神崎川は魚影薄く釣り人もいない。
帰宅してから5日6日は筋肉痛で歩くのもやっと。7日8日は仕事に
出たがフラフラだった。この記事を書いている9日もまだ疲れている。
土曜日だが外に出る気もしない。一番の変化は、自分達の体力だった。