摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

鶏龍山(566m)・・・・・慶尚南道・巨済市・・・2014年12月27日

今回の旅行で最初の山は、巨済島の鶏龍山にした。昨年5月連休に、

麓まで行きながらも、宿代の高さに負けて登れなかった山だ。今回は、

釜山の沙上に泊まり、翌朝、巨済島の古県バスターミナルへ向かった。

古県バスターミナルの、すぐ西側が聳えるのが鶏龍山である。途中で

朝食を食べたりし乍ら、運動公園までやってきた。どうもこの辺りから

登山道があるようだ。公園の中に入っても、鶏龍山を示す道標はない。

スタジアムの南側を回る車道を歩いて行くと、峠上の場所に行き着く。

工事中だが両方向に、仮設の階段が設けられている。どうやらここの、

左手が登山口。右側にも歩道があるので、もっと下が本当の入口かも。

仮説階段を登ると、松の疎林がしばらく続き、その先に大きな歩道橋。

登山者が高速道路を、乗越す為にしか用はないのに、立派すぎかも。

歩道橋から北側を望む。高速道路も完成途上。市街は建築ラッシュ。

巨済市の景気の良さを象徴しているようだ。宿代が高いのも分かる。

歩道橋を渡って谷間を進むと三叉路があり、初めての道標があった。

冬枯れの林の中を登って行く。今日の気温は10度前後あり暖かい。

割と軽装で登って行く人が多い。近所の人の散歩コースなんだろう。

昨日、釜山でストックを買った。もちろん積雪に備えてなんだけども、

他にも役に立った。というのもストックをリュックに差していると、

山登りに来たという事を、説明しなくても相手が推測してくれる。

これが楽だった。バスやタクシーでも、目的を説明しなくて良い。

展望台から望むサムスンの造船所。此処は北向きなので少し寒い。

休憩は取らず先に進む。展望台からは徐々に尾根の岩が多くなる。

登山路は北から真南に山頂に向かう。逆光となり写真は見にくい。

韓国には珍しく、高圧鉄塔が主稜線上にある。やや興趣に欠ける。

この辺りの岩場は、まるで鶏のトサカのように突き立っている。

或いは、龍の背とも言えよう。鶏龍山という名の由来なのかも。

鉄塔のあるピークが、頂上かと思いきや違ったようだ。さらに

南側に頂上がある。今までの岩尾根から一転して草原の道。

緊張と緩和というのかな、短いけど、こういう変化は楽しい。

緩やかな草原の道を登りきると、巨岩の上の頂上に到着した。

標高に不釣り合いなほど、大きく立派な山名碑が立っている。

頂上は傾斜があるので、南側の岩場に行って昼食休憩しよう。

南側の岩場から山頂岩場を望む。次々にハイカーがやって来て、

山名碑をバックに自撮り棒をを使って、スマホで写真を撮って行く。

しばらく座っていたら寒くなって来た。南側に向かって尾根道を

進むと三叉路がある。まだ時刻は午後1時前だが、もう下ろう。

旅行の初日だから、体力も温存したいし、さらに南側に進んでも

退屈そうだったからだ。一か所だけ道が凍結していた。この山で

冬を感じたのはこれだけ。今日の最高気温は10度位あったろう。

鶏龍寺へ下って来た。此処には登山者用のトイレや駐車場もある。

バスターミナルまで繁華街を歩いて帰り。泗川行きのバスに乗る。