摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

長峰山 勧進滝上流を遡行する

2月21日土曜日は朝から快晴。気温も12度まで上がるという予報。

ならば、以前から暖かくなれば、再訪したいと思っていた所に行こう。

天気予報が良かったせいか16名乗車のロープウェイ。観光客の姿も

あり、先週の寂しい様子とは大違い。この調子で乗客は増えて欲しい。

掬星台に到着すると、早くも昼食休憩しているハイカーが沢山いる。

明日は雨天との予報だけに、今日に集中したのかな。それにしても、

これからスタートする我々と違って、早朝から登られた皆さんは偉い。

山上を歩くだけの我々に比べ、距離も標高差も大きいに違いない。

奥摩耶ドライブウェイを、杣谷峠まで歩いて、杣谷道を下って行く。

予想通り勧進滝は全く凍っていない。暖冬と思われた一昨年でさえ、

ツララぐらいは出来ていたのにな。先週なら、多少は凍ってたかも・・。

さて勧進滝の上へは、20mほど上流の別の沢から取付くのが簡単。

入ってすぐ左岸に,赤土の露出した所があり、獣道の様に見える。

こんな急な所を、実際に猪が歩いているかどうかはともかくとして、

木の根を頼りに登っていく。越えた所からは、急斜面をトラバース。

支尾根を一つ越えて河床に降り立つと、そこが勧進滝の上流だ。

今日はズック靴なので、水線を避けて、乾いた場所を選んで登る。

さっそく河床の岩盤が露出し、かつ傾斜も緩い。どんどん登る。

前を行く家族は、水流を避け過ぎだ。滑りやすいので当然だが、

かえって難しい場所を登ることになる。この辺りが疲労の原因。

のっぺりした滑滝。傾斜は緩いが滑りそうで四つん這いになる。

二俣に到着。もっと広い場所だと思ったが、今日は狭く感じる。

左俣は何処に登るか気になるが、今日も本流の右俣へ進む。

二俣から上は、樋状の河床となり、苔の多い岩が続いている。

冬枯れで谷は明るいのだが、苔も冬枯れなのか、緑色が薄い。

あっという間に、水流は途切れて、詰めの様相を呈してきた。

水流が切れてからの急傾斜が堪えた。先週の雨を含んだ土を、

キックステップの要領で蹴り込んで登る。あともう少しで稜線だ。

稜線には、長峰山から杣谷峠への一般道がある。向こうは六甲山。

飛び出た所から10mも北側へ登ると、山羊戸渡へ向かう三差路。

短くとも沢歩きには、沢用の足拵えで、水心を歩くほうが楽だ。

今日はやけに疲れた。六甲線一五鉄塔の下で、昼食にしよう。





今日のBGM    GLIM SPANKY - 「MOVE OVER」