11月22日は、ドントリッジを森林植物園まで歩いて、東口に出た。
すでに午後2時半を過ぎており、予定より1時間ほど遅くなっている。
森林植物園東口から生田川を対岸に渡り、下流へ200m程下った所。
左手に石段があって、上には道がある。此処を登れば黒岩尾根に至る。
少し登ると右手に踏跡がある。行き着く先は正副2基の摩耶第3堰堤。
この2基の堰堤間は、常に黒々とした水を湛えている。風も無く水面は
鏡のようだ。摩耶山系でも、好きな場所の一つ。ヒーリングスポットかな。
すでに午後3時半を過ぎている、夕暮れまでに掬星台に着けるだろうか。
樹林に覆われ、さして展望の良い尾根ではない。だが中段には岩場もあり、
それなりに変化のある行程だ。植生も標高が上がるにつれて変わってくる。
振り返り、来し方を望めば、緩やかな丘陵地帯が続くのみ。今日歩いた
北ドントリッジも、山並に埋もれてしまっている。落葉の時期だけの景色。
松の木の多い稜線に達した所で、僅かに西側に下ると、黒岩尾根のベンチ。
此処からは、明石海峡の眺めが良い。旗振山の上に、淡路島が見える。
ベンチから、黒岩尾根道を歩き、掬星台を目指す。途中の植林帯では、
下生えの黄葉が、いつもは暗い植林帯を、不思議に明るく見せている。
黒岩尾根とアドベンチャールート合流点付近。落葉樹の高木が多い。
既にほとんどの木が、落葉しており、初冬の雰囲気を醸し出している。
黒岩尾根の頭、天国ベンチに到着。なんとか明るい内に、辿り着けた。
ちょうど夕日の落ちるところだったが、どうやら夕焼けは望めそうもない。
ふと気づくと、いつもと様子が違う。何と、あの桜の木が無くなっている。
ベンチ周囲の草刈りに合わせて、伐採されている。架線場跡を整備した
折にも切られず、毎年花を咲かせていたのに、無情なことをするものだ。
夕暮れに登って来たのは、ケーブル沿線のライトアップを見るため。
ロープウェイ午後5時前の臨時便で下ると、まだ少し明るかったので、
ケーブル乗車を1本見送って、次の便にすると、すっかり暗くなった。
中間駅から60mのライトアップ。やはり紅葉は太陽の光の下で、
見る方がキレイに違いないが、少しだけ、得した気分になるかも。