この日は、西の丹陽郡側から錦繍山に登り、東の堤川市側に下った。
実は今回の旅行は、余り下調べをしていなかった。この山に関しても、
ガイド本のコピー1枚だけ。それには堤川市側のバスは日に3本だけ。
もちろん時刻は書いてないし、古い記事なので今もあるか分からない。
だが、当然の様に堤川市側の上川里に下ったのは、丹陽市内バスの
難解さに嫌になっていたからかも。上川里に着いたのは午後2時前だ。
上川里にバス停はあるが、やはり時刻表は無い。観光客以外は、
食堂の人ぐらいしかいない。客でもないのに聞くのは気が引ける。
そこで何となく、バスの進行方向に向かって歩いて行くことにした。
10分も歩いていると上川里に行くバスを見送る。あのバスが戻って
きたら、手を上げ乗せてもらおう。だが出来ればバス停で乗車したい。
Y字型の分岐を通過したが、バスは来た方へ帰るはずと思いこんでた。
1時間ほど歩くと玉筍大橋。此処にバス停があるはずと思ったのだが、
食堂が一軒と堤川市の案内図だけある。この案内図を見て愕然とする。
堤川市の中心部は北の端。ところが我々は南端に向かって歩いていた。
日に3本あるバスは、先程のY字型の分岐から北へ帰ったということ。
此処からなら、更に南の幹線道路に出れば、丹陽行市外バスがある
かもと玉筍大橋を渡る。ダム湖の周囲は入りくんでいて1時間半歩く。
途中、農家のハルモニに聞くと堤川行きは、午後6時にあるという。
幹線道路のバス停にも時刻表はない。不安だが此処で待つしかない。
市外バスの停留所は少し離れている。1本だけ通るが停められない。
6時過ぎてもバスが来ないので、やきもきしてたら、6時20分に
なって、待望の堤川行きバスが来た。真っ暗になる前で良かった。
下山してから4時間も、バスを求めて歩き回り、待ち続けた訳だ。
バスは思った通り、我々が歩いて来た道を戻り、玉筍大橋を渡る。
そして上川里にいったん入り、Uターンして元の道を北へ向かう。
あの時、上川里で後10分待っていれば2時のバスに乗れていた。
判断を誤ったというより、韓国語が出来ないので、人に聞くのを
躊躇したことが最大の原因だ。堤川駅に到着したのは午後7時半。
明日の朝に乗る列車の時刻を確かめ、それから近くに宿を探そう。