摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

都賀川源流遡行

台風8号の通過で木曜日に、まとまった雨が降った。一日置いた今日。

摩耶山系の沢でも、多少の水量が期待できるかと思い。都賀川源流へ。

ロープウェイで掬星台へ上り。ドライブウェイを歩いて杣谷峠に向かう。

アジサイはまだ色が薄い。ランニングする人が幾人も追い越して行った。

杣谷峠から山道に入り、山羊戸渡の分岐へ。都賀川の瀬音が聞こえる。

最初の尾根の分岐点。山羊戸渡は東に進むが、北側の支尾根を下る。

途中の架線場跡までは、薄い踏跡が残る。対岸に見える谷筋を目指す。

架線場跡からは、急な藪斜面を強引に下って行く。それでも六甲川から、

ドライブウェイを歩き、数基の砂防ダムを越えてくるよりは。はるかに楽。

下った所は都賀川源流の出合。これより下流砂防ダムの堆積地であり、

遡行価値はない。水量は期待した半分くらいかな。それでも無いよりまし。

すぐに都賀滝の下段の滝。ここは左岸のガリーを登り、落口へ小さく巻く。

このガリーは岩がとても脆い。更に今回は上部に不安定な大岩が三つ

詰まっていた。これに触ると崩れそう。古い残置ロープもあるが頼らずに、

左手斜面へ木の根を手掛かりに抜けた。ガリーを上から見下ろした写真。

上段の滝。ここも左岸急斜面を小さく巻く。滝の落口を目指して行くが、

いつも迷う。登り過ぎるとゴルジェの上に出てしまい、河床に下れない。

滝上からは両岸の壁の立ったゴルジェ状。出口に階段状の小滝がある。

水量は期待した程でないが、夏の日差しが差し込み、気持ち良く歩ける。

さらにその奥にはミニゴルジェ。膝まで水に浸かり、流心を歩いて行く。

こんな楽しい谷歩きも長くは続かない。ミニゴルジェの先にダムがある。

更にもう一基ダムを越える。ダムが無ければ、滑床が続くのだろうが、

今その多くは土砂で埋まっている。この辺りは、蜘蛛の巣を払うのに

苦労する区間だが、今年はやはり少なく、数回払っただけで済んだ。

滑床を塞ぐように、また治山ダムが現れた。此処も左岸を越えて行く。

前方にサウスロードの木橋が見えてきた。潜った所で遡行を終了する。

遡行終了後はサウスロードを西へ向かい、自然の家のバス停前へ出る。

この記事の左岸右岸は上流から見たもの。水は汚いので飲用には不適。