摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

高雄山へ新緑ハイキング(脱力編)

4月27日の日曜日。何だかすごく疲れている。実は二人ともに、

風邪を引きかけていたんだけど、まだ気づいていなかったのだ。

摩耶山に登る気も起きず、かといえ晴天の休日を家で過ごすのも、

もったいないので、標高の低い高雄山へ、昼食を食べに行こうか。

おんたき茶屋から見る、モミジの新緑が見事。雄滝の水量も多い。

貯水池までの道では、上から沢山の小さな毛虫がぶら下がっていた。

貯水池脇のモミジも、盛り上がる様な勢い。モミジの新緑が一番元気。

市ケ原では、神戸高校や甲南大学の団体などで、とても賑っていた。

市ケ原からの道には入らず。大竜寺前への舗装路で、尾根を回り込んだ

所から登山道に入る。この付近は杉の植林地だが、意外にモミジが多い。

登山道は山腹を緩やかに巻いて行く。路肩には石積みがあり、幅も広い。

山側斜面も切ってある。その昔は荷車の通る薪炭の搬出路であったろう。

高雄山には数回登っているが、いずれも尾根道からである。杉の植林地で、

展望も無いので、余り良い印象ではなかった。先月にダム工事の作業路を、

辿ったことから、展望の良い伐採地を知ることになり、見直したというわけ。

杉の植林地が続くと思いきや、モミジの林が現れた。秋にも来てみたい所。

南側からの稜線沿いの道と合流する。ここから東側斜面の踏跡に入って行く。

工事が終わって大分たつので、道は流れてしまっている。今は猪が好んで

歩いているようだ。それでも切り開きが残るので、他所を歩くよりは歩き易い。

見上げると此処にも、モミジの大木が多い。杉ばかりといった印象は覆された。

架線場跡の伐採地に至る。南側には遠、遠く空港島やポーアイのビル群を望む。

東には、黒岩尾根と天狗尾根を、大鷲の羽のように伸ばす立派な摩耶山

昼食を摂った後は、同じ踏跡を引き返し、稜線通しの一般道で下って行こう。

架線支柱が立っていたであろう伐採地に、刈られたモチツツジが咲いていた。

地表から10センチ位の高さで咲いている。余り好きでない花だがガンバレ!。

この尾根筋の道は半端なく急だ。枯れた落ち葉が滑りやすく、転んでしまう。

山腹の道はあれほど緩やかなのに、この尾根道の傾斜とは、とても対照的。

紅葉茶屋辺りでも、新緑が盛り上がるよう。こんなにモミジが多かったのか。