摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

長峰山・関電巡視路から大月台へ下る

3月22日の土曜日は、天狗塚でゆっくりと昼食休憩してから、下りにかかる。

朝から晴れて、風も徐々に緩やかになってきた。三宮の街並みも良く見える。

伯母野山への一般道を、関電巡視路の分岐まで戻る。長峰山に巡視路は、

沢山あるが、公設道標に書かれて固有名詞となっているのは、この道だけ。

ハムの頭には、今朝、六甲登山口交差点から見た、尾根が焼き付いている。

赤いラインが登って来た谷間。黄色いラインが関電巡視路だが、此の尾根は

途中から東西に二分している。今日は青いラインのコースを、下りたいと思う。

此の道は直線的で、効率的な下山路だが、いかんせん展望がほとんどない。

東側には、伐採地のネザサの原が優美なんだけど、すっきり見える所がない。

最初に出会うのは、六甲線一〇鉄塔。ここから東側に、下れないかと思ったが、

まだ派生する尾根はないようだ。山頂で口当たりの良いワインを1本開けたので、

足元が覚束ない。転んでしまった。見上げる鉄塔と木の実のシルエットが面白い。

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少し下って神戸港線七鉄塔。このアセビの木の裏から、東側へ尾根が下っている。

期待した踏跡は見当たらないが、藪は薄いので楽に下って行ける。たぶん大丈夫。

この尾根を下ると、予定通りの場所に到着した。ダム工事の際の架線場である。

対岸を見ると、架線に沿って伐採されている。この架線は六甲川まで延びていた。

弁天滝の上にあった架線場まで、土砂を運んで、そこからダンプで搬出していた。

この架線場すぐ下に、神戸東線二七鉄塔があり、別の巡視路が登って来ている。

この巡視路を少し下ると、篠原線の高圧線が通って、その下が伐採されていた。

東西に数百米程、一直線に伐採されているので、スケールの大きなパノラマだ。

西側は、手前に海星病院や灘の町。さらにポートアイランドから、三宮のビル群。

正面には六甲アイランド。一口に180度の展望と言ってしまえばそれまでだが、

それ以上に広がりのある展望。この尾根に眺めは全く期待していなかったので、

少々感動してしまった。きっと夜景も素晴らしいだろう。こんな発見もあるのかな。

東側には、鶴甲団地から坊主山。その向こうは、大阪平野生駒山が見えている。

この伐採地に沿い、巡視路も伸びている様だ。日柳川沿いまで水平に歩けるかも。

関電の基準が変わったのか、各所で以前よりも、広範囲かつ低くく伐採されている。

伐採地の巡視路を東に向かい、篠原線一三鉄塔の下を通る。良く歩かれている。

それもそのはず、10米程で伯母野山からの一般道に出てしまった。ということは、

今まで散々この道を歩きながら、近くに絶景の展望所があるのを知らなかった訳。

松陰のグランドには入らず、篠原線一四鉄塔の下をくぐり、直進し大月台へ下る。

数本の高圧鉄塔を経由した今日の下りは、さながら鉄塔巡りという様相だったな。

大月台では炭山川と書かれている橋を渡る。この川の上流が今日登った谷である。